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多様性の中で生きる僕らの音楽のスゝメ①

  昨今インターネットの普及により聴く側の音楽に対するスタンスは確実に変質した。購入方法も1曲から購入できる(1Buy)ダウンロードのスタイルや定額サブスクリプション等々のサービスまで様々だ。

 それとは別の動きもある。アナログLPの需要が高まる昨今、最近では遂にカセットテープによる新曲の販売をしたアーティストも記憶に新しい。
 
 情報収集に関してもSNSの台頭により個人がニッチな部分に目が行き届くようになった。
 インディーズや個人も動き易くなり、オンラインショップも気軽に開ける。
 メジャーレーベルも非常に厳しい手綱取りを迫られている。時が変われば品変わる、とは良く言ったものだ。

 但し多種多様なサービスや供給方法が増えることは選択肢もそれだけ増えるということで、音楽好きには頭の痛い日々が続いていることと思う。

 聴く側のスタイルやスタンスの変質が過渡期であると触れたが、その中でもやはり声が大きい層は

─サブスク解禁

であると思う。一定額を払えば自分の持っている端末からすぐに様々な音楽を手軽に聴き放題、というサービスは非常に現代の日本人に適したサービスでもある。

 多種多様な音楽を聴ける土壌も我々の中に浸透している、とも言えよう。

 どうして昨今の日本人は多種多様な音楽が受け入れ易い土壌を持っているのか、という点を(拙い私視点ではあるが雑記程度に)つらつらと上げていこうと思う。

Jポップ、という不定形

 Jポップという単語がこの世に出てどれぐらい経つだろうか。比較的新しい言葉ではあると思う。但しジャンルやカテゴリー面においてJポップという言葉は非常に便利である。が故に非常に厄介な言葉でもあると思う。

・歌謡曲、大衆曲、流行歌、ポップス
 これら全ては非常に世相の影響を受け易く、時代によって様々な顔を見せる。よくTVの特集で~年代…という言葉を使い区切ったつもりになっているが、 たった一つのピースを嵌め変えるだけで色も形も全て別世界になってしまう。

昭和歌謡を例に上げるなら、
・フォーク畑出身のイルカがカバーした「なごり雪」
・海外を視野に据えたゴダイゴの「ガンダーラ」
・多ジャンルのアーティストにもフォロワーが多い大瀧詠一の「君は天然色」
これらは現在でも様々なカバーが生まれている名曲でもあるが、どの曲をクローズアップして語るかで内容は随分と変わってくると思う。

・アイドル
 これらも音楽ジャンルという面で扱いに困る分類である。作曲家の都合でどうとでもなるからだ。

 昭和アイドルから平成、令和に至るまで変質の振り幅が大き過ぎてこのnoteだけでは対処できないのだが、言えることの特徴として演者個人のパーソナル自体が商材なのでそのイメージに沿って切り売りするために様々な表現で色を付ける。

 であるが故にアルバム単体で見ると一枚の中に複数ジャンルで構成されていることも珍しくはない。
(今回の記事における多ジャンルの具体例を上げるなら山口百恵や関ジャニ∞、中森明菜、AKB48グループ等枚挙に厭わないので割愛。)

 ちなみに現代ではその手法が加速してプロデュースコンセプトありきの考え方が先行しているので、単体で見ればジャンル自体は確定しているもののアイドル市場全体から見れば全てが不文律である事は明らかであろう。
こちらも例を上げると
WACK系列のBiSHはコンセプト自体がバンド、という切り口だし、PassCodeやBroken By The Screamのようにスクリーモが売りのアイドルもいたりする。
ここまで来るといよいよ
音楽ジャンル→アイドル
という括りの方がずれている感覚を覚える。

※ほかにも(参考を上げると)ジャニーズ、TKプロデュース楽曲、Being、沖縄、AKB48グループ、LDH…とキリが無いのでこちらはまた別の機会に。

聴く側の切り口によって音楽への印象は違う

  Jポップの補足のような記事にはなるが、こちらも時代の流行や思想が色濃く反映されるもので一般的にストリートから派生してきた音楽と言えど世代によってその色は確実に異なる。
 
 外道やキャロル(毛色は違うが)を聴いてきた人達から見れば音楽=不良やロックの印象が強いと思うし、スターリンやナゴム系が入り口なら音楽に関しての印象はアンダーグラウンドなものに。

 ※その他にも渋谷系であれば音楽のファッション性は強くなったり、クラブ主流の聴き手だとサンプリング色が強くなったり…やはりとりとめの無くなる話にはなるので割愛するが(いつか掘り下げたい所)。

簡潔に纏めると
・音楽視聴の主軸を置き換えるとセレクトする音楽はジャンルごとごっそり変わる
・ざっくり言うと
ストリート系=アコギ一本弾き語りからHIPHOPまで印象は様々
というところか。

次回へ続きます。


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