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バカみたいな肉を食べた ~(ボクとめし。:一食目)


ことの経緯


日々、生きているといろんなことがある。
それぞれに悲喜こもごもあって、みんな大変だ(おつかれさまです。)

それはボクも多分に漏れず、筆舌にし難い悲報やら何やらも日々チラホラと舞い込んで来ていて、完全ににっちもさっちもどうにも行かない状態に陥ってしまった。

現状、何事をやっていてもそれに纏わる厄介事に阻まれ、成果はまるで得られない。

こういった状態が続くと、人は心身共に疲弊していき、消耗していくものだ。
ボクは全ての物事から逃げ出そう、と決意した。

「そうだ 京都、行こう。」
JR東海のキャッチコピーさながら(※)に、ふと思い付いた。

(※: JR東海が1993年から実施しているキャンペーン。公式サイトもあってビックリなので掲載しておく。)


早々にキャリーバッグに二日分の洋服を詰め込み、準備を整える。
近所のネコに別れの挨拶をしたが嫌がられ(出会いの季節でイラ立っていた模様)、傷心のままに旅立ちの準備を整えた後、ある重大なことに気付いた。

「そうだ お金、無い…。」

無計画の極みな事、この上無い。
そんな無い無い尽くしの術中に嵌まってしまったボクは、キャリーバッグを片手に初手から窮地に陥ってしまった(なお、自業自得な模様)。

「うわああぁぁあん何でーっっ!!何でこんな時にーっ!!(なお自業自得)」

悲嘆には暮れるがどうやら腹の虫が治まらない(なお自業自t)。
イライラが募る中、ボクは妥協点を探る。
そして、見付けた。
「そうだ 、食お…。」

癇癪のぶつけ場所と現実逃避。
あと腹の虫を治める為に。

ボクは無駄になってしまったキャリーバッグを放置し、速やかに車を走らせた。


今回の前提条件

今回の探索の条件として

・肉
・前記で述べたように、ボクは手持ちが少ない。なのでお財布に優しいお値段で何とか
・ストレスを発散させてくれるような、ワンダーな食事体験を
・勿論、外食するからには美味しい食事
・ゲストと再来店しても気持ち良く行ける、会話のネタになるようなお店

を前提として調べました。
何故このスキルが仕事に生かせないのか(遠い目)。


今回のお店


という訳で。
もつ煮込み食堂みつ子 入間店
(埼玉県入間市宮寺2663-2)へと馳せ参じてきました。

もつ煮込み食堂みつ子 入間店の外観
そして今後の展開が
詳しくは後述


(今回は取材にするつもりが全くなかったのと他のお客様の御迷惑も考慮し、店内撮影はなしです。)

ちなみに店内の様子は

・待機列のお客様の為のお茶のサービス(セルフ)あり
・一所懸命作ってる姿が見えるオープンキッチン
・必要最低限の什器(テーブル卓とカウンター卓)ながらもカトラリーの種類は豊富で味変派もニッコリ仕様
・先にメニュー選択とレジ会計
・お水、配膳、片付けはセルフ
・時節柄かは不明だが、きゅうりの一本漬けも売っている
ご飯とお味噌汁はおかわり自由

といった感じ。

もつ…もつなら 判定:なんとか肉… となりそうだったので、何とか誤魔化せる(邪道)。

牛もつ豚もつかが選べて、更にはダブル(両方乗せ)もあるのか…とワクワクしていた矢先に。
何やらメニューの片隅に角煮丼なるものが。

昔から角煮が大好きなボクは「まぁ、折角車を走らせたんだし…」と思い、早速注文を角煮丼に変更。

内心ではこれで 判定:なんとか肉… から 判定:肉 となって勝ち確定じゃない!!とはしゃいでいた。

あの時のボクの頬を平手打ちで殴ってやりたい(切実)。


今回のめし:角煮丼



角煮丼が来た。

角煮丼
¥1200

ごめん言い直す。
バカみたいな角煮丼(タイトル回収と褒め言葉)が来た

過去に角煮をこさえたことがあるのだが、火加減の様子を見ていた際に、横から
「わー、これ丸々一本食べたいねー💕」
なんて言われた無邪気な会話を思い出した。

なのであの時のそいつに言ってやりたい。
貴様の願い、この店なら叶うぞ、と。

ちなみに大きくて上手く食べられなさそう…と懸念する紳士淑女な方々にも、肉切り用のハサミと別皿を一緒に提供してくれるので非常に安心です(そうじゃない)。

記事作成の為に写真を見返していたら
どの写真も角煮が見切れていたのは動揺の証

肉切りハサミを貸与してくれるものの、どうやらそれは角煮が大きいから以外の何物でもなくて(角煮自体は箸でも切れるレベル)。
肝心の肉質は口内でとろける上質な角煮そのものでした。

結局、悲喜こもごもなんてどうでもよくなるレベルで堪能しました。



食堂の背景と今後

あ、あとお持ち帰りもやっているみたいなので店内に行けなくても安心さね。

店横に設けられたテイクアウトコーナー(直売所)
店内キッチンと直結しているのだが…


こなれている。
こなれ過ぎている。

そもそも、「もつ煮込み食堂みつ子」って何者ぞ?

そう思ったきっかけはキッチン什器もかなり立派なものが揃って、そもそもがキッチンの天井が高めに作られていた所だった。

という訳で調べてみたところ、運営者は「株式会社YES」という会社で「もつ煮込み みつ子」はその関連事業の一環みたい。

餃子やラーメン、そしてもつ煮込みをそれぞれ自社工場で一括生産。
それらを全国各地にある店舗へと卸して販売、の流れをしているらしい(あと他にシミュレーションゴルフ場事業。2024年5月現在)。

…とまぁ、兎に角プロフェッショナルな事業展開を見せている会社さんだったりする訳なんですな。
要するにお持ち帰りもやってるよ!!じゃなくて、その実はお持ち帰りメインのお店だった訳でした。


そしてまだまだ疑問が残る。
工場ラインで生産しているとして、どうして食堂が存在するのか?しかも埼玉県の入間市に。

これも線が繋がりそう。
調べてみた所、株式会社YESが設けている工場の場所が埼玉県の入間市にあるっぽい。
なので各地に「もつ煮込み みつ子」はあれど、食堂の冠が付いている店舗は一店舗のみ…だったのだが。

どうやら入間店が巷で好評らしく、損益分岐のデータも取れたのだろう。

2024/04/27に、埼玉県のお隣である群馬県の伊勢崎市食堂の2号店がオープンしたみたい。


いやー、整理整頓された経営戦略が垣間見えていて手堅くて、非常に心地いい。



ごちそうさまでした。


角煮丼が注目されているお店ですが(今記事もそう)、デカ盛りはちょっと…な人は普通のもつ煮込み定食もあるので、そちらがおすすめです。

牛と豚のもつから選ぶ、も良し。
合い盛りを注文して食べ比べ、も良し。
何なら元々がもつ専門を卸しているので、そちらが王道です。
美味しく楽しくいただきました。


さぁてと、ボクはというと。
棚上げしている問題と、計画(無計画)のキャリーバッグの片付けと。
後は無駄に嫌われてしまった近所のネコのご機嫌とりに着手しますかね…。

サポートしていただけると幸いです。