ツナと焼きとうもろこしのワンパンパスタ
アメリカの一人暮らしで食材を買う際は慎重さが求められる。日本のようにキャベツ4分の1玉なんて、かゆいところに手が届く売り方はしてくれない。全て消費する目算がたっていない場合は、その日の献立だけを考えてやすやすと食材を買うことはできない。そんな、一人暮らしの強い味方が、冷凍食材と缶詰だ。本日は、その強い味方を活用したレシピを紹介しよう。
ツナと焼きとうもろこしのワンパンパスタ
まずは、CostcoのAlbacore Solid White Tuna in Water、いわゆるツナの水煮缶。「一人暮らしにCostco?」なんて恐れるなかれ。このツナ缶は使い勝手がよいので、応用がきく。おまけに高タンパク、低脂質で最強の食材だ。
そして、冷凍をしてもそれ程味が落ちない野菜、とうもろこし。別にブランドは何でもよいと思うが、Whole FoodsのPBの365 Fire-Roasted Cornも外せない。Fire-Roasted、即ち直火焼きというから恐れ入る。これは買わない手はない。これらをワンパンパスタにぶち込もう。
材料
スパゲッティ…80g
にんにく…1カケ
オリーブオイル…大さじ半分(7.5g)
お湯…300 ml
塩…2g弱
ツナ…80g(1缶の半分)
冷凍とうもろこし…50g
栄養成分
カロリー…516Cal
タンパク質…35g
炭水化物…76g
脂質…9g
作り方
包丁の背などでつぶしたにんにくとオリーブオイルをフライパンにいれ、弱火で香りがでるまで炒める。オリーブオイルが少ないので、フライパンの端っこに具材をいれて、にんにくとオリーブオイルを絡ませて火を通す。その間にお湯をわかしておく。
にんにくがフォークの背でつぶれるくらい柔らかくなったら、ツナととうもろこしと塩とお湯をいれて、中弱火くらいでポコポコとゆっくりお湯がわいているくらいの温度に保つ。
スパゲッティをフライパンに投入する。面倒な人は折ってしまっても良い(あまり料理に慣れなていない人は折ってしまえ)。長くなければスパゲッティーニではないといううるさ方はお湯を回しかけ、押し込むという動作を5-6回繰り返して、スパゲッティをお湯の中に沈める。無事全部沈んでから9分測ろう(パスタによるが表記と同じ時間でかまわない)。
火を通している間、くっつかないように時折混ぜてあげるのが良い。
タイマーがなってもまだお湯が残っているようなら、火を少し強めて、パスタを混ぜ続けて水分を飛ばす。残り湯が適度な粘度になって、余力があれば刻んだネギをちらしたり、緑を彩りとしてそえれば、なおよろしい。
最後に味をみて、塩で味を調整して完成。
コツや注意点
料理で塩加減というのは本当に難しい。料理に慣れていない人は、「塩…適量」というのを見ると「適量って何グラムだよ!」と腹がたつかもしれない。
そういう方のために定量化を試みてみよう。一般的な外食ででてくる料理の塩加減は「具材×0.85%」くらいのようだ。だが、外食ででてくる料理は、口当たりのインパクトを求めて塩がきつくなる場合が多く、家庭料理に0.85%は多すぎると私は思う。なので私は、薄味好みというわけではないが、「具材×0.6%」くらいを目安としている。
このレシピはパスタ80g(茹でると190gくらいになる)、それにとうもろこし50g、ツナ80gなので、大体320gだ。そうするとその0.6%は1.92gとなる。オリーブオイルとにんにくが重量に入っていない?細かいことは気にしなくてよろしい。
目安が大体1.9gなので、私は1.7gくらいの塩をお湯にいれて、最後に塩味を調整する。塩加減は引き算ができないので、少なめから調整していくのは鉄則だ。
1.7gをいちいち計るのはだるいという人もきっといるだろう。でも、料理はじめの頃は2-3回きちんと計って感覚をつかんで置くと良い。1.5gと1.7gの差は正直わからなくてもよいが、1.7gと3.0gの塩のさじ加減がわからないと味付けもままならない。
お前は計っているのかって?正直に言おう、たまに思い出したように計る程度だが、ワンパンパスタを作りはじめの2~3回は計っていた。たまに塩の量を計ると、塩加減の感覚が磨かれるし、自分の好みの塩加減もわかる。
おわりに
書き終わってみたら、これはツナととうもろこしのパスタの話なのか、料理の塩加減の話なのか、わからなくなってしまった。はっきり言ってワンパンパスタは、いれる食材を変えるだけなら、作り方は殆どかわらない。レシピとしては面白みはないかもしれないが、作る方としては楽ちんこの上ないので今後も引き続き紹介していきたい。