きょうりゅうのたまご という名前
「きょうりゅうのたまご」という名前で、もう20年近く活動している。この名前に込めた想いは、「おもちゃで遊んだ記憶は、子どもの心にたまごを生むんだよ。それは大きくなって、何を生み出すかわからない。もしかしたら、絶滅してしまったきょうりゅうが育っているかも!という意味。ちょっとわかりにくいけど、結構熱い思いを込めている。
ただ、残念なことに、私はそれほど恐竜が好きというわけじゃなかった。
ある手作りフェスに出店したとき、お父さんと小学生2年くらいの男の子が私のブースに来て、「恐竜のおもちゃ、ありますか?」と聞いて来た。はっ!っとした。そりゃそうだ、そう思うわ・・・。あんだけこだわってつけたこの名前を初めて後悔した。
「ごめんなさい、恐竜のおもちゃはないんです。」そう伝えたときの男の子の落胆した顔を、今でも忘れない。ちょっと女性むきの手作りフェスの中で、唯一、自分が好きそうなものが売ってると思ってくれたに違いない。
それから猛烈に反省して、恐竜の勉強をした。勉強したら、「お、恐竜ってめっちゃかっこいいやん!」と好きになった。
そしてやっと、恐竜のおもちゃを作った。
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