250CCスクーターは、オススメ!
30年以上オートバイに乗ってきた。たくさんの機種に乗ってきた。今は、リッターマシン2台と250CCスクータが手元にある。それぞれに色々な理由で手に入れてきて、手元に残っているマシンたちである。その中で、250のスクータがとても良いので記録に残しておこうと思う。
50CCから125CCのスクータは10機種ぐらい乗ってきたと思う。 50CCは実力的にも30kmの速度制限や二段階右折などの特別な対応が必要になって、加速でも4輪車の流れに乗れないので正直使いづらかった。原付二種の90−125CCぐらいになると、車の流れに乗れるようになり市街地の移動ではサイズ的に丁度いい感じになってきて、遠方のツーリングにも使ってきた。ただ、高速道路や自動車専用道路を走れないことや、最大速度100kmぐらいなので、一桁国道のバイパスなども追い越す余裕はなくやや厳しい。一方、400CCを超えるスクータ、例えばTMAX500はスポーツマシンであり、動力性能、運動性能が抜群で、峠、ツーリングにぴったりだったのだが、市街地のちょっとした用事では図体が大きいので置き場所に気を使うことが多かった。
若い頃VT250でツーリングしまくっていた時代を最後に250CCから離れていたのだが、友達が250CCのスクータ フォツアにのっていて、結構、遠方へ行き、峠でも走っていたので、ちょっと興味がでて、中古のスカイウエイブ250を買ってみた。 250CCビッグスクーターというのは、一時期各社が出して流行ったが改造して乗る人が多かったので実はあまり良い印象を持っていなかった。 ところが乗ってみると、これはいける!というのが実感だった。
サイズは、125CCや最近流行りの150CCよりも大きく、重量も200kgを超えるので、取り回しは原付きとは異なる。しかし、装備で300kg近いリッターマシンに比べればどうということもない。何より両足がつくので、跨ったままバックもできるのだ!
走行性能は、一般的な4輪車の流れであれば十二分にリードできる。最高速は120以上でるので、一桁国道や田舎の流れの速い道でも問題なく、高速道路もそれほどに余裕はないがそれほど長距離でなければ、また長い登坂でなければ快適に走れるのだ。
運動性能は、その重量とパワーをみれば、スポーツマシンでは無いことは明確にわかるが、一般的な速度域で走る限りコーナーで大きな破綻はなく、快適にコーナーリングできる。勾配のきつい山道では60kmぐらいの速度がいっぱいというところでパワーの限界を知ることになる。 また、普通の舗装路を走る限りサスペンションは文句のつけようがないぐらいいいが、荒れた路面は短いストロークの限界が見えてくる。まあ、これはスクータなので当然かな。 ちなみに最近流行りの150CCクラスのスクータは高速は適さないなと感じている。法的には高速道路を走れるが4輪の流れの中でギリギリ最低ラインの性能だ。動力性能に余裕がないので非常時に使う感じにとどめたい。
燃費は、1リッターで、市街地28km,郊外30km、高速28kmぐらいで、これも十分に良い範囲だと思う。300kmの航続距離がある。(手持ちのVMAXはリッター10kmでタンク10リッターなので航続100kmしかないので遠くに行く気にならない。)
積載性はとても良いといっておこう。他のバイク系ではリアボックスや、左右のパニアケースをつけないとまともに荷物を運べないのだが、シートしたに64リッターの空間があるとリアボックスが無くてもかなりの使い方ができる。ヘルメット、かばん、レインウエア、折りたたみ椅子などは入れっぱなしである。Vストローム250にキャリア3個つけてトータルの容量が64リッターと言っているが、一室で同じ容量があるので、一室の方が大物が入るので圧倒的に使いやすいのだ。普段のコンビニ、郵便局お使いから、本格的なツーリング、キャンプで相当に便利に使えるのだ。
車両も中古なら20万円を大きく下回る価格で3万キロ前後の良質なものが出回っているし、ベルトなどを少しメンテすればまだまだ乗れる感じである。
車検の無いのも現実的な費用も安くつくし、車検間近になって、車検を通して持つか、手放すかを考える必要もない。
大きなバイク、スポーティなマシンも乗ってきて、外見のハッタリ、豪快な加速、素晴らしい運動性能、荒々しい音と振動などがとても魅力である。一方、現実的に穏やかに乗りたい時、気軽にコンビニに立ち寄りたいし、荷物入れる場所がなくて困ったりしたくないし、クラッチ操作で腱鞘炎になりたくないしという部分がでてくると、この250CCのスクータが実によくできたマシンであると実感してしまう。下道を使って温泉ツーリングに行きたいと思う。
実はツーリングに丁度いいのが250CCスクータとおもう。おすすめです。