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ジョブ型雇用は日本人を幸せにするのか

今年に入ってから、急速に導入を宣言する企業が増えてきているジョブ型雇用。

TheUPDATEでも豪華メンバーでジョブ型雇用について熱く論じられていたので、本日はジョブ型雇用とは何か?なぜ今ジョブ型雇用が日本で叫ばれているのか?AfterUPDATEつぶやき(奥井奈々さんのマネ)をしたいと思います。

ジョブ型雇用とは?

既に様々なメディアでもジョブ型雇用については報じられていると思いますので、自身の振り返りのためにサクッと説明します。

まず、ジョブ型雇用の対極にあるのがメンバーシップ型雇用と呼ばれる、従来日本企業の多くが取っていた雇用形態があります。

この2つを対比した図が以下になります。(News Picksより引用)

メンバーシップ型雇用

従来の一斉就職が、メンバーシップ型雇用を象徴することで、とりあえず何百人と採用し各部署に割り当てて、割り当てられた人に仕事を与える。その人がどんなスキルや特性があるのかは、そこまで関係なく割り当てられた先でその人ができる仕事を与える

また年功序列賃金と終身雇用(神話)に支えられて成り立っている仕組みでもある。職種も関係なく、営業をやることもあれば、経理や人事をやらなければならないジョブローテーションや転勤などにも応えなければなりません。自分の意思とは関係なく、会社の意向や指示に従わなければならないのが、メンバーシップ型雇用と言えます。

ジョブ型雇用

一方、ジョブ型雇用はどうでしょうか。

まずはポジションありきで人の採用が決まります。つまり、仕事が人事採用のベースにあり、採用される人は募集している仕事をきちんと遂行できるのかどうか?が採用のポイントの一つとなります。

予めジョブディスクリプション(職務記述書/JD)と呼ばれる、仕事内容や報酬などを明確にし、双方合意したうえで職務につくことが前提となります。海外で一般的な雇用形態がこちらになります。

職に就くことになるので、企業に縛られること無く、条件が見合わなければ職をベースに他の企業への転職もメンバーシップ型雇用と比べると容易です。また極論ですが、職がベースとなるので、一生涯その職に就くことも可能ということになります。

新しい雇用の仕組みとして、最近は取り上げられることもあるジョブ型ですが、実際には企業の新卒雇用以外では物凄く当たり前な雇用方法だと思っています。

アルバイトなんかの採用だと、明確にスキルで採用基準を設けています。レベル感は全く異なりますが、例えばバイクでのデリバリースタッフ。「バイクの運転免許」がそのポジションの仕事を遂行するためのスキル・技能となります。

なぜ今ジョブ型雇用が日本で叫ばれているのか?**

①時間給料性の限界が来ている

残業代が象徴するように、従業員の給料は成果ベースと謳う企業は多くありますが、一般社員の場合には基本的には残業代が支払われているのが実態で、個人の成果による給与差はそこまで無いのではないかと思っています。

いくら短時間で成果を上げようが、だらだら(ではない場合ももちろんある)と残業している人間の方が月給が多くもらえてしまう仕組みがあり

また、長く勤めてることで賃金カーブも右肩上がりになっていく、いわゆる年功序列型の賃金制度というものもあります。

このように、何の成果を上げていなくとも、会社に縛られる一日の時間や、会社に縛られる人生の時間が長ければ長いほど給与が増える仕組みのため、当然組織としても腐敗が進み、今日の日本企業の現在の状態を招いている一つの要因となっているかと思います。

そのため多くのホワイトカラー企業はこの閉塞感からの脱却に向けて、ジョブ型雇用を声高に叫んでいるのかもしれません。

②ウィズ・コロナによる在宅リモートワーク

これまでオフィスに出社することが前提の働き方でした。

そのため、とりあえず出社していれば何となく仕事をやってる感を出せていたのですが、一気に在宅リモートワークへと舵が切られたことにより、やってる感の演出が難しくなり、存在感だけで意味を発揮していた幹部社員などが浮き彫りとなってしまったのではないかと思います。

そうすると、会社として何をもって従業員を評価すればよいのか。これまでその人の雰囲気やコミュニケーション密度、仲の良さ、お情けなど、目に見えない不透明な評価ができない状態になっています。

そこで評価の見える化をせざるを得ない状況で、ジョブ型への移行を急いでいるのではないだろうか。

▼リモートワークに関する過去note▼

オフィスはエンターテイメントの空間へ

③真のグローバル化へ

グローバル化グローバル化と何十年も叫ばれていますが、いまだに叫んでいます。

私の会社でも、日本本社と海外子会社では雇用形態が完璧に異なり、日本はメンバーシップ型雇用で海外はジョブ型雇用となっています。このように、多くの日本企業も同じ様なことになっているのではないだろうか。

日立や富士通の経営陣は、グローバル化を真のものとさせるべく、グローバルで本当に闘える会社となれるよう、人事ルールもグローバルで統一させようとコメントを発していました。

またローカル・グローバル関係なく、優秀な人材を獲るためにも世界基準での雇用形態をとらなければならないともコメントしています。

AfterUPDATEつぶやき

①就社ではなく就職せよ

TheUPDATE準レギュラーである麻野さんのコメントである。これは何度聞いても胸に刺さります。

私自身も就職という言葉は使っていましたが、実際には就社するイメージだっと思います。

なんとなく、営業かな、、というぐらいにしか職に対してのイメージはなく、自分が営業という職を通して、何を実現したいのか、何を成し得たいのかなんてこと考えたこともありませんでした。

30台になり自分の子供の将来を考えたときに、ようやく気づくというか考えるようになったと思います。(普通な?真面目な学生は、就活時にきっと描くのでしょうけど、何ぶん不真面目な学生だったのです私)

自己実現のための職であるべきで、生きる術としての職ではこの先、生き辛いし、人生つまらない。まずはマインドセットを変えて、会社の看板を外した時の自分の付するタグは何なのかを考える。

②将来の夢

小学校のころに、「将来の夢」と言うテーマで作文等があったかと思いますが、多くの子供は「将来の夢」ではなく、「就きたい職業」になりがちではないだろうか。

それはそれで全く悪くは無いと思いますが、その「就きたい職業」を通して、どんな夢をかなえたいのか、どんなことを実現させたいのか?を考えさせることが重要だな、と最近思います。

我が家の小3の娘も、「パティシエになりたい」と言っています。

け「じゃあ、パティシエになってどんなことをやりたいの?」
娘「美味しいケーキつくりたいの」
け「美味しいケーキを誰に食べてもらいたくて、その人にどうなって欲しいからつくるの?」
娘「自分とか友達に作る。おいしー!って喜んでもらいたいから」
け「だったら、君の夢はパティシエだけじゃなくて、美味しい食べ物を通してみんなに喜んでもらいたい!だね。」
娘「ぽかーん」
け「そうすれば、パティシエだけに絞らなくても中華料理屋でもいいし、スターバックスでもいいし、カップラーメンの仕事も夢になるんじゃない?選べる先がたくさんあっていいじゃん!」
娘「パティシエがいいの!怒」

まあそのうち分かってくれればよいです。日々のコミュニケーションの中で、少しずつ理解してくれればと思います。

30歳超えても、私のような人生キャリア迷子おじさんにはならないで欲しいです。


以上

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