新しいことをやるための3つの選択肢
何か新しくやってみようというものを始めるにあたって役に立つ練習です。
① やってみようという新しいことをやる
② 何もしない
③ 別のことをする
この3つを選択する時に大事なことは、はじめのうちは①をなるべく選ばないこと。やろうということを決めて、それを思いながら②や③を選ぶ。
たったこれだけです。
でも、これがなかなか深いんですよね。
一見簡単そうだしやる意味あるの?って思いませんか?
これがなかなかどうして、深いんです。
そんなお話です。
まず、あなたが新しく何かやろうとしていること一つ決めてみてください。
決めましたか?
では、その決めたことをずっと思い続けながら、
全く別のことをやってみてください。
例えば、手をあげるとかなんでもいいです。
やろうと決めたこと以外ならなんでもいいです。
決めたことを思い続けながらですよ!!
話すこと(これはあなたの決めたことに変えて読んでください)を決めたなら、
話そうとし続けながら手を挙げてみてください。
どうでしょうか?できましたか?
では今度は
話そうとするんだけれども何もしないでいてください。
できましたか?ピクリともしませんでしたか?
話したくて声をだそうと準備をしたりしませんでしたか?
話そうとすること自体をやめてはいけませんよ!話そうと口を開けるその瞬間、いざ声をだそうとするのをやめて、手をあげるや何もしないを選ぶ。
やろうと決めたことを思っただけで、何かざわざわしませんか?
手を動かした瞬間、話すことを忘れて手だけに意識がいきませんでしたか?
やろうとすることを思い続けようとしているのにもかかわらず、手だけに意識がいってしまう。
ここを練習するわけです。
やろうとすることを思い続けたまま手を動かすことができるように。何もしないができるように。
この練習を続けていると習慣的に=無意識のうちにやってしまうことをやることなく、あなたがやりたいと思っていることや、新しく何かをやる時にも前の習慣的なやり方でやってしまうことなく、新しいやり方でできるようになるんです。
こんな風にやろうと決めたこと以外のことを選び続けることによって今まで無意識=習慣化していることとしてやっていたものをやめることができるんです。
なぜ①を選ばずに②や③を選ぶのか?
今までに練習して身につけてきたことや習慣は、新しくやろうとすることよりも強く働くからです。
習慣化されたものは無意識なのでついやっちゃう、練習してできるようになったなら、何も考えなくてもできるようにしたんだから当たり前と言えば当たり前で、
逆にいうと「ついやっちゃう」ように練習したんですよね。
だから②や③を選ぶことが重要なんです。
それ、やめたからってどうだっていうんだ?
そう思うじゃないですか。
でもね、今までやっていた
無意識=習慣化しているものを改めて意識するってことは本当に意味のあることです。意識できていないものはやめれないしね。
ゆっくり意識しながら丁寧にやっていくとできるのに、気を抜くといつも通りになってしまっている。なんて経験ありませんか?わたしはいっぱいあります。
だから自分のしていることを認識してそれをやめることができるといいんです。
何かうまくいかないときは今までやってきたことや練習して身につけたものが障害になっているかも。
そんな時の3つの選択肢です。