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資生堂「タクティクス」〜「なつかし断捨離日記」

みなさん、こんにちは。
ケイズハウスのなかの人です。
ケイズハウスは、実家じまい(相続)や
マンスリーマンションを得意とする不動産会社です。

古ぼけてしまった大切な実家。
まるでタイムスリップしてしまったかのような子供部屋。
親と子の未来を見据えた断捨離は、宝物と感動でいっぱい。

このコラムでは、昭和の昔、
こどもたちには「ちょっとだけ手の出しにくかった」
ベストセラー商品の当時の価格や時代背景を探りながら、
その魅力を語っていきたいと思います。

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「タクティクス」という言葉が「戦術、兵法」を意味するということを知ったのはこの商品からでした。資生堂の男性用化粧品、ヘアコロン、ヘアリキッド、アフターシェーブローションなどの「TACTICS(タクティクス)」シリーズです。

今、中年世代のコンサルタント諸氏の間でこの「戦術」という言葉が氾濫しているのも、実はこの商品からの影響が少なからずあるのではないかと私はにらんでいます。それぐらい当時の中高生であった「むけはじめ」の世代男子の心に刺さったものでした。

タクティクスの発売は昭和53(1978)年。時代は高度経済成長からバブルへと邁進していく時期です。

世間はだいぶ豊かになってきたものの、まだまだ「新しいもの」のパワーがあり、その信仰もまた強い時代でした。

資生堂の男性化粧品も、「MG5」「ブラバス」ときて、今度は容器も斬新なホワイト。おしゃれさも「しゃらくささ」もパワーアップ。「タクティクス」という「よう意味はわからんが」洋モノ臭プンプンで、当時としては舌を噛みそうな名前の商品の登場とあいなったわけです。

もちろん好き嫌いもあったみたいですが、香りも独特なものがあり、今でもその香りを嗅ぐとほんのりと80年代が香ります。

1978年発売当時の価格は2000円(ヘアトニック)。現在の価格に直すと約3000円です。販売網の関係でしょうか、現在の男性用化粧品より2倍近い値段です。

もちろん、「タクティクス」シリーズは今も現役です。ただ、あの時代、商品の機能や効能などは本当のところわかっちゃいなく、単なるカッコつけの気分で、ナウなヤングの家の洗面所に置かれていた、そんな男たちの比率は、今とは比較にならないほど多かったのかもしれません。

では、また、次回をお楽しみに。



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