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TOEFL ibt 100点を獲得する方法

TOEFLで100点を獲得する方法についてまとめていきます。既に、リーディングはある程度仕上がっているという方は、スピーキングやライティングの部分を確認するなど、参考になりそうなところを確認して頂ければと思います。

1TOEFL ibt 100点を獲得するまで

自分が100点を獲得したのは、アメリカに留学して1ヶ月ほど経った時です。留学前の最高スコアは97点。それ以降半年くらいは、渡米に向けた引っ越しの準備や仕事で英語からは完全に遠ざかっていました。

TOEFLを受験したのはニューヨークの試験会場。日本の受験と違い朝8時から始まったり、軍隊式の身体検査が入ったりという違いはありますが、御茶ノ水の試験会場のような落ち着いたスペースで受験でき、日程にも十分な選択肢があります(たまに突如キャンセルされることがあるのに注意)。

それまでの自分のスコアは、R27前後、L27前後、S23前後、W22前後という形でライティングが足を引っ張り、RやLで高得点が出た場合も、総合点で100点に及ばずということが多くありました。

このような中で、Wで27点を獲得することができ、100点に至りました。この過程で学んだ、TOEFL 100点獲得のコツについて紹介していきたいと思います。

2文法の基礎を固める。

まず、全ての基本となるのが文法力です。大学受験で英語が得意だったという方は、文法力がある程度固まっている可能性が高いです。他方、自分のように、高校時代英語が苦手だったという人は、文法の基礎が固まっていないという可能性があります。文法の基礎を固めないまま単語力や過去問演習を繰り返しても、スコアが80点前後で止まってしまう可能性が高いので、文法が苦手な人はまずここに手をつける必要があります。

ただし、文法の勉強って面白くないですよね?自分も、高校時代、分厚い参考書を渡されて、難解な表や、無味乾燥な練習問題、そして体系化されていない膨大な暗記量に嫌気がさして一切文法に手をつけなかった記憶があるので、その気持ちはよく分かります。

これまでの勉強で、特に、文法が苦手だったという方は、こちらの塾で文法について2ヶ月ほど集中して学ぶことをお勧めします。留学のエッセイ締め切りまでに一年ほど時間がある方は、最初の2ヶ月はこちらの塾の復習と授業だけに全力集中でも良いと思います。文法を体系的に学べるので、これまで英文法が苦手だった人や、細かいことというより、全体像を掴むところから入るのが好きな人にはとてもお勧めの塾なので、是非、活用を検討してみてください。

3リーディングで安定して27点以上取る。

リーディングで安定して高得点をとるには、①単語力、②トピック慣れ、③問題を解く技術の三点が必要になります。

まず、単語力は、有名な3800をやりましょう。セオリーはランク4まで全て覚えることですが、自分は、暗記が苦手だったのでランク3の前半までしか覚えられませんでした。しかしながら、そのような単語力でもTOEFLで100点取ることは可能です。(ただし、覚えられる人はしっかりランク4まで覚えましょう。)

単語帳だけで覚えるのが習慣化しにくい人は、「みかん」というアプリに有料課金して、通勤通学時間や、入浴時間などの隙間時間を活用して、単語を覚えていくという方法もあります。

単語については、それだけやると面白くないので、並行して、過去問を解いていくことが重要です。TOEFLは生物(植物の細胞)、地学(氷河)、宇宙物理(火星)の話がよく出てきて、特に、文系でこういった話題にはそもそも疎い、という場合は、英語力自体はあっても、文章の内容自体が頭に入ってこず、問題が解けないということがおこります。

このため、お勧めの勉強法は、過去問演習を行う中で、一度問題を解いたら、文中の分からない単語を調べながら再度、問題文を読み直して、出題されている文章の内容を頭に入れるということです。TOEFLは似たようなテーマの問題がよく出る傾向にあるので、特に、科学系の問題の内容を頭に入れておけば、本番でも文脈から文章全体の意味を取りやすくなります。

最後に、問題を解く技術も重要になります。こちらも、大学受験で英語が得意だったという方は、既に持っている技術だと思いますが、そうでない場合は、この部分の技術にも課題がある場合があります。一番良い方法は、英語が得意な人と一緒に同じ過去問を解いて、お互いに間違ったところを中心に、どうしてそのような考え方をして間違ったのか、ということを議論するということです。自分は、なんとなく回答を選んでいることが多かったのですが、英語が得意であった妻と一緒に勉強したことで、どのように考えて回答すべきかということを掴むことができました。英語ができる人の考え方をマスターするのは、得点の最後の仕上げをする上で役に立つので、活用できそうな方は、是非、試してみてください。

4リスニングを生活に溶け込ませる。

リスニングについて、自分は得意だったので、特別な勉強方法はとっていませんが、セオリーは、毎日1問づつ、リーディングとリスニングの問題を解くということだと思います。一つ重要なのは、聞いても意味がわからないものを聞き流してもあまり効果がないということです。なので、CNNを聞き流す等の勉強は、ある程度実力がついた後(TOEFL100点程度ではまだこの段階ではないような気もしてます。)は良いと思いますが、まずは、リスニング教材等から何度も聞くスクリプトを一つ選び、その意味をリーディングで読んだ場合は完璧に意味が取れることを確認した上で、何度もきくのが大切だと思います。

次に、自分の中で良かったと思う勉強法は、内容を理解しているものを2倍速で聴きながら散歩するというものです。自分は、夜、ぶつぶつとシャドーイングも行いながらこれをやるということを一時、日課にしていました。怪しい人ですが、リスニングを高速で理解する頭が鍛えられるというのと、シャドーイングを通して聞き取れなかった音が聞き取れるようになり、かつ、スピーキングの発音やリズムも向上するという効果が期待できます。

5ライティングで25点以上獲得するためのTips

ライティングの質問1では、リーディングで紹介されている各ポイントの理由もbecauseなどで繋げて書くようにするというものです。

例えば、「害虫からワインを守る方法として害虫がついたワインの株を取り除くこと」が書かれていたら、「そうすることで害虫が他のワインに移動することが難しくなる」、といった理由まで短く書くようにすると良いと思います。こうすることで、例えば、リスニングの「ワインにつく害虫は高い飛翔力を持っており、害虫がついたワインを取り除いても別のところに飛んでいってまた戻ってくる」、といった話とリーディングとの論理的な繋がりを示しやすくなると思います。

ライティングの質問2では、できるだけ客観的に書くと良いと思います。例えば、文章の中の例などの中に極力、自分の体験談を使わずに、(例え自分が経験したことがベースになっていたとしても、)第三者的に書くというものです。自分の場合は、教育について、先端技術を学生が習得すべきと考える理由として、現在需要が高まっているデータ分析を行なっていく上では、統計だけでなく、RやPythonといったプログラミング言語を学ぶことが重要で、これがないと複雑な計算を行なったり、分析結果を瞬時にビジュアル化することが難しくなるからであるといったことを書きました。テーマにもよると思いますが、ある程度専門的な内容を書けると点数が上がりやすくなるのではないかと思っています。

ライティングについて、自分はテンプレートを書いて点数が大きく下がった経験があるので、伸び悩んだ時は、テンプレートを使わず書いてみるというのも一つの作戦だと思います。自分の場合、Wで27点とった時はテンプレートは使っておらず、字数も320ワードほど(単語も無理に難しいものは使わず、基本的に中学レベル)でした。その一方で、余った時間を活用してタイプミスや文法のミスがないかをギリギリまで確認し続けました。

6スピーキングで安定的に24点を獲得する方法

スピーキングを苦手としている方は多いと思います。有名な予備校であるE4TGでも目標点数を23点とするなど、日本人であれば23点が最高という考え方もあるのではないでしょうか。しかしながら、24点を獲得することは可能です。自分は帰国子女でもなく、純ジャパとして大学まで日本で過ごして来たのですがスピーキングは得意で24点前後のスコアを安定的に取れています。

意外に思われるかもしれませんが、テンプレートを使わずに、ゆっくり話すというのが、自分なりのコツです。テンプレートを使ってそれを読みあげたりすると逆に点が下がったというのが自分の経験なので、ある程度会話できるという場合は、ゆっくり話すことを心掛けると良いと思います。

また、発音やイントネーションが悪い場合(自分もこれに該当します)、多くの情報を詰め込みすぎると逆に全体的に聞き取りづらくなり点数が下がることがあるように思います。なので、スピーキングの2〜4問においては、詳細を聞き取れたとしてもあまりそこを話しすぎずに、ゆっくり話すことを重視するのが良いと思います。また、練習方法としては、スピーキング1を自分で録音して、満足のいく回答になるまで、何度も同じ方法で繰り返すというのがお勧めです。

7お勧めの予備校やサービス

最後に、日本にいた時に受講したものですが、リバティという学校で文法を学んだことと、Andyさんのオンライン講座で勉強方法を学べたことは非常にためになりました。特に文法が苦手な方にはリバティはお勧めです。

また、使ってみて役立ったのがTest Glider(https://www.testglider.com/)です。これには、スピーキングやライティングの問題を解くと自動採点が3分くらいで帰ってくるという機能がついており、個人的には採点も本番のe-graderとかなり近いのではないかと思っています。日本で勉強していたときは、いくつか講座も受講したのですが、スピーキングやライティングに正確なフィードバックを迅速に受ける機会を見つけることが中々できませんでした。この点、こちらのサービスは採点もすぐに帰ってくる上に、1ヶ月60ドルから利用できるので、特にスピーキングやライティングで伸び悩んでいる方がいらっしゃいましたら、使ってみることをお勧めします(全て英語ですが詳細な解説も付いています)。

TOEFL100点は、就職活動やアイビーリーグ等のトップスクールへの留学の目安となる点数です。以上、あくまで個人的な見解に過ぎませんが、是非、100点を目指して勉強してみてください!

8スコアの推移

ここからは自分のスコアの推移です。TOEFL ibt 100点まで四苦八苦した様が分かると思うので、モチベーションアップの参考として頂ければと思います。

2019年12月88点(本格的に勉強開始)→2020年2月91点(文法学習の手応え)→2020年6月94点→(伸び悩み)→2021年1月97点→(勉強停止)→2021年10月100点達成

これまでを振り返ってみて、改めて二つのブレークスルーとなったポイントがあったことが見えてきたのでメモしておきます。

TOEFLは社会人になるまでも受験していたのですが、その時の最高スコアも88点で、そこからは、どんなに過去問を解いて勉強してもスコアが横ばいでした。ここから、90点を超える上でのブレークスルーとなったのは、「文法の基礎を固めた」ことでした。

その次の停滞期は、ある程度文法の基礎を固めた後です。この間は、各スコアのバランスが揃わず、焦って2週間に一度受験したりすると、さらに点数が下がるなど、なかなか辛い時期でした。ここでブレークスルーとなったのは、「e-graderの採点の仕方を掴んだ」ことでした。これにより、苦手であったライティングでスコアを出すことができるようになり、100点を達成できました。

単語や、過去問演習(RとL)に加えて、点数が伸び悩んだ時は、文法の塾に通ったり(90点の壁)、Test Gliderで評価されやすいライティングの書き方を掴む(100点の壁)ことで、目標を達成することができると思います。

TOEFLには運の要素もあり、自分の英語力もまだまだですが、これから勉強する場合の参考になれば幸いです。



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