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Columbia Climate School → Berkeley Law / Climate Law / Climate Tech → GoJ / 再エネ担当

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最近の記事

警護の重要性

外国の要人を日本に迎える際に、「おもてなし」が強調されるけど、この中で絶対に外せないホスピタリティが警護だと思う。 社会を社会として成り立たせるための法律の執行や秩序の維持には警察の力が不可欠で、ここが守れて初めて国としての外交が可能となる。 これまでの生活では経済的な力しか実感する機会はあまりなかったけど、警察の力、そして、防衛の力は、国を成り立たせるために物凄く重要だということを実感した。 日本で開催する国際会議は、各省の国際班が県警等とも連携しながら運営を行うけど

    • カリフォルニア司法試験・勉強の記録

      カリフォルニア司法試験を受験してきたので、どのような勉強をしたのか、本番の手応え、反省をまとめておきたいと思います。 ★週毎の勉強 5月1週目:授業開始前の夏休みと冬休みを活用して授業期間中にエマニュエルをおわらせる(500問)+その他空き時間を利用して(500問)→択一合計1000問 5月2週目;卒業式の翌日から本格的に勉強開始→初日は50問、その後、Jd AdvisingやSmart Bar Prepを見ながらやり1日10問+記述1問→合計1100問 5月3週目:

      • 日本に必要なのはアメリカモデルからの脱却だと思う

        2年間の留学ももうすぐ終わりが見えてきた。ニューヨークとカリフォルニア(サンフランシスコ対岸のアルバニー)の二つの都市に暮らして、また、サイエンス系の気候科学とロースクールで学んで見えてきたことがある。 留学の成果の一つはアメリカに対する幻想が消えたこと。なんでもアメリカが良いとか、何となく反感を持つというのではなく、フラットに日米を比べられるようになった。 まず、アメリカと比べた日本の良さは、安全で快適であること。サンフランシスコ、ニューヨークの両方の都市のメインストリ

        • ばあちゃんが好きだった映画

          若い頃は散々やんちゃしていて、 じいちゃんと結婚して物凄く苦労して、 母には物凄く厳しい教育ママであった祖母は、 自分には物凄く優しかった。 レコードとか、ミヒャエルエンデの小説とか、 ハイカラなもの、そして、哲学であったり、 社会情勢に対して批判的な視点を持ったものが好きだったように思う。 そんなばあちゃんが物凄く好きだという映画があって、 しかもそれが、実家のテレビの下に埃かぶって置いてあるビデオの一つだったということもあり、 確か、中学くらいのときにその映画を見た記

          アメリカの環境政策

          日本において、環境政策は、過去においては公害対策に代表されるように、経済成長の過程において大きな負の影響を受け、司法においても救済が行われていなかった特定地域の権利侵害に目を向け、「声なき声」を掬い上げて立ち上がるという側面が強かったと思う。しかしながら、現代の環境政策は、GXをはじめとして、成長戦略の文脈で語られることが多い。即ち、世界全体の課題である気候変動にいち早く対応した社会をつくり、次代の日本経済の柱となりうる新たな産業を興そう、というものである。 他方、アメリカ

          アメリカの環境政策

          Climate Techと政府が連携してできること

          FoundXの対談の中で、Climate Techと政府の連携はミッシングピースの一つという指摘があったので、両者が連携することで、どのような制度改革が可能か、ざっとたたき台としてメモしておきたいと思います。 1 排出権取引(J-クレジット)市場を個人投資家向けに開放 カリフォルニアでは、個人も投資主体として、排出権取引市場に参加することが可能です。そして、環境団体や気候変動のアクティビストが、企業の気候変動対策を促すために、排出権の取引価格吊り上げを狙って市場に参加した

          Climate Techと政府が連携してできること

          自分の可能性を狭めているもの

          自分の可能性を狭めているものは自分でしかない。 クラスメートを見ていて、そのようなことを考えるようになった。 日本では、35歳を過ぎると転職ができなくなる、という話があり、 そのような言説が、日々のプレッシャーの中で働く一人一人に、 閉塞感を与えていると思う。 だけど、アメリカに来てみて、もっと色々な世界があることが見えた。 例えば、LLMに来ているクラスメート。 インドや中国からは大学を卒業してすぐ来る学生が多いけど、 韓国からは、40歳前後が多い。 検察や裁判所か

          自分の可能性を狭めているもの

          移民国家としてのアメリカ

          高校の頃、漠然とアメリカはアングロサクソン系の国だと考えていた。 だけど、アメリカに2年間暮らした今、別の考えを持っている。 アメリカには当然、アフリカン・アメリカンもいるし、 宗教の観点ではカトリック系もいる。 ルーツで言えば、ロシア系、フランス系、アイルランド系と多様であり、 また、カリフォルニアではアジア系の移民一世も多い。 両親は他の国の国籍保持者であっても、 アメリカで生まれた子供はアメリカ国籍を取得できる。 そして、社会の構成をみると、 アジア系、アフリカ系、

          移民国家としてのアメリカ

          気候変動にまつわる数字

          ビル・ゲイツとジョン・ドーアが書いた気候変動対策の本に出ていた数字がとても参考になったので要点をまとめておきたい。 全体目標:2050年時点での気温上昇を1.5度以下に抑える気候変動から破壊的影響が生じるのを回避するためには、2050年時点の気温上昇を少なくとも1.5度以下に抑える必要がある。 このためには、長期的には大気中の温室効果ガス濃度(ストック)を430ppm以下で安定させる必要がある。 これを実現するためには、遅くとも2050年時点での温室効果ガス排出量(フロ

          気候変動にまつわる数字

          MPREの試験対策

          MPREを受験して来たので忘れないうちに当日の状況や対策の内容をメモしておきたい。 ■対策 試験の2週間前から勉強開始。 ThemisとBarbriの二つの無料教材を入手していたが、Themisの問題集には回答がついていなかったのでBarbriを採用。 最終的に解いたのはBarbriのPractice Exam(各60問×4セット)+MPREの公式問題集(各60問×2セット)の360問。 問題を解きながら間違えた問題は日本人ノートにマークorメモし、後で総復習できる

          MPREの試験対策

          深く考えるということ

          脳に汗が出るくらい考える、深く考える。 これらのことが何を意味するのか、 具体的にどうしたら良いのか、 自分の考えは浅いという課題意識を持っていたので、 ずっと気になっていた。 ふとしたことで、 ロースクールの期末課題で、 自分でテーマを設定してそれについて調べ発表するというものがあった。 大学のゼミでもあるような、 ありふれた課題だが、この中で、 深く考えるということがどういうことなのか、 自分なりの答えを出すきっかけを掴めたような気がしている。 当初は自分がある程度

          深く考えるということ

          「亡国の環境原理主義」を読んで

          気候変動対策の推進のためには、気候変動否定派に対して、科学に基づき、きちんと反論していくこと、それを分かりやすく伝えて社会的合意を形成していくことが重要と学んだので、本書について書評を書いてみようと思う。 本書の前半で気候変動に懐疑的な見方が紹介されているが、一部統計を恣意的に使っていたりしてミスリードな記述が散見されるため、主要なところを指摘しておきたい。故意であえてそのような統計の使い方をしているのかもしれないが、科学的知見に基づかない方向へ世論を誘導する恐れがある。

          「亡国の環境原理主義」を読んで

          人新世の資本論を読んで

          気候変動についての科学的知見や、思想的立場がコンパクトにまとめられているため、気候変動についての議論の大枠を捉える本として適している思う。また、気候変動についてのラジカルな立場、即ち、資本主義の転換を求める立場の考え方を理解する本としても適している。ただし、気候変動政策や脱炭素経営の実務を見てきた立場からすると、本書の主張には違和感も感じる。 筆者の立場にもよるところだと思うが、金融機関や企業サイドの脱炭素に向けた努力や、政策サイドの国際面・国内面での努力、すなわち、既存の

          人新世の資本論を読んで

          カリフォルニア州司法試験

          全米一難しいとされるカリフォルニア州の司法試験。 ニューヨーク州の司法試験と比較しつつ、そのメリットを整理してみたい。 非法曹・法学部卒業でもLLMを卒業で受験資格が認められる可能性がある。 →自分の場合、ニューヨーク司法試験は受験資格ありとのこと。  別途確認する必要はあるが、認められる可能性はありそう。 →結果認められたけど、一度は否決。カリフォルニアは民間企業(実質は個  人)が受験資格の審査を行なっているので、特に、法学部卒業が要件を満  たすかどうかは旧司法試験の

          カリフォルニア州司法試験

          Berkeley LL.M.

          バークレーLLMに合格した。 志望度の高い大学だったので嬉しい。 改めて大学の特徴を整理したい。 1総合ランキング全米のロースクールランキングでは9位。 また、環境法では1位。 環境法関連の授業が充実しており、 特に面白いのが、Clean Tech Lawの専攻があること。 これは、ベンチャー支援関連の法律とか、 環境テクノロジーの知財に関する法律とかを勉強することで、 取得できる副専攻みたいな位置付けで、 ニューヨーク司法試験に必要な科目を履修しつつ、 受講を進めることも

          Berkeley LL.M.

          TOEFL ibt 105点を目指す。

          アメリカに来て半年が過ぎた。TOEFL ibtが100点を超えたり、子供ができたりと色々良いこともあったけど、自分の現状には課題を感じる。 特に、英語力。MBAの授業はディスカッションが中心なのだが、授業の内容の半分くらいしか聞き取れていない。そして、クラスの中で小さなグループを作って話し合うということも多いのだが、ネイティブの中に混じると、的確なタイミングで自分の話を振ったりするのが難しい。結果、グループディスカッションで受け身となってしまい、せっかくの機会を十分に活かせ

          TOEFL ibt 105点を目指す。