Googleが定義した "効果的なチームのつくり方"
チームで仕事を進めている場合
そのチームがいかにうまく機能しているかが
仕事の成果に直結します。
それ故、効果的なチームのつくり方は
チームで仕事をする人全員に興味のあるところでしょう。
今回はGoogleが定義した
「効果的なチームのつくり方」について考察します。
|生産性の高いチームは協力体制ができている
前々回のnoteでは
Googleが定義した
"優れたマネージャーの8つの条件"
プロジェクトオキシジェン(2009年)
についてお伝えしました。
Googleは2012年に
この優れたマネージャー、リーダーの条件に加えて
プロジェクトアリストテレスとして
「どのようなチームが効果的にパフォーマンスを発揮しているのか?」
について調査しています。
調査は
マネージャー
チームリーダー
チームマネージャー
に対して行われました。
結果、以下ような結論が導き出されました。
生産性の高いチームーより高いパフォーマンスができるチームは
個人の力量ではなく、チーム内の個人同士、互いの協力体制がうまく機能してこそだということですね。
|効果的なチームをつくる5つの条件
更にGoogleは
効果的なチームを作る条件を5つ定義しています。
条件の順序も重要ですので頭に置いておきましょう。
1. 心理的安全性(Psychological safety)
2. 信頼性(Dependability)
3. 構造と明瞭さ(Structure & clarity)
4. 仕事の意味(Meaning of work)
5. インパクト(Impact of work)
簡単に見ていきます。
1. 心理的安全性(Psychological safety)
何でも安心して言い合える
お互いに認めあっているチームです。
よく勘違いされるのですが
この心理的安全性は
単なる仲良しクラブではありません。
チームには前向きな対立も必要で、
前進のために意見のぶつかり合いも起こります。
そんなときでも
心理的安全性が高いチームでは
生産的にチームとしての結論が導かれます。
私もソニーの企画時代に
よいプロジェクトのときこそ
デザイナー、エンジニア、MK・営業など
関連部署の方々と良い意味での言い合い(喧嘩?)
をしていた記憶があります。
販売会社の社長の前で
デザイナーと大喧嘩(言い合い)になり
社長に間に入ってもらったという、いい思い出もあります。
お互いよい商品をつくりたいという想いは同じで
そこから来る大議論でした。
その後はさらに意気投合。
本当の心理的安全性だったと思います。
喧嘩しましょう
と言ってるわけではないので誤解無いように。
今は喧嘩はしないですよ。
2. 信頼性(Dependability)
仕事に対してお互いに信頼し合っているチームは
パフォーマンスが高くなります。
自分のパフォーマンスと
相手のパフォーマンスを
信頼し合っている状態です。
うまくいかないときにも
押し付け合ったり、
責任をなすりつけ合うことがなくなり、
チームで解決する方向に向かいます。
3. 構造と明瞭さ(Structure & clarity)
生産性の高いチームでは
・職務や業務において要求されている内容
・要求を満たすためのプロセス
・メンバーの働きによる成果
が明確になっています。
目標設定には
・モチベーションを維持できる
・具体的で達成可能なレベル
が重要としています。
4. 仕事の意味(Meaning of work)
皆さんは、
ご自身の仕事の意味や
何のためにこの仕事をしているのか
について明確にしていますか?
仕事の意味や目的は人それぞれです。
複数ある場合もあります。
いまいち不明瞭だという方は
ぜひこの機会に考えてみてください。
そしてチームメンバーの意味を
お互いに認め合いましょう。
5. インパクト(Impact of work)
・自分の仕事には意義がある
・組織、会社、社会の役になっている、貢献している
このことがしっかり感じられていると
モチベーションがあがります。
自分自身、またチームに対して
これらを感じることができると
個人とチーム双方のモチベーションが向上し、
最高の状態になります。
|おわりに
いかがでしょうか?
完璧なチームは存在しません。
ですが、
少しでもこれらを意識してチームをよい状態にしていけば
より高いパフォーマンスを発揮できます。
私も自分のチームや支援しているチームを
少しでも良い状態に持っていけるよう
意識しています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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