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アイデアの良し悪し議論はやめてまずはテーブルにすべて並べよう!#169

9月から新たに2件の新規事業開発プロジェクトのご支援が始まっています。
私も毎回新たな気持ちで新規事業開発に関わらせていただくのですが、
今回は、新規事業開発の初期段階で気をつけるべきことについて
お伝えしたいと思います。


|初期段階で避けるべき議論


新規事業開発の初期段階でのディスカッションは
以下のようなテーマで行うことが多いですね。

・新規事業の大きな方向性を検討する
・既存の課題についての意見を出す
・新製品や新サービスの粗いイメージを出す
・市場参入戦略を立てる


こういった初期段階の議論の中でよく見られるのが、
生まれるアイデアのひとつひとつに対し
即座に「良し悪し」の意見をしたり、批評することです。

「そのアイデアは市場性はあるの?」
「コストがかかりすぎるんじゃないか」
「面白そうだけど、難しそう」
「うちがやる意味がどこにあるんだろう」
などなど。

意見が出るのはとてもよいことです。

しかし、アイデアがまだ海のものとも山のものとも分からない段階では
ひとつひとつの発言に対しての「良い/悪い」の議論は避けたほうが
よい場合があります。

|良し悪し議論を避けるべき理由とは


ひとつのアイデアについて即座に良し悪しの判断をすることは
一見効率的に思えます。

しかし、その議論が実は
新規事業開発のプロセスを阻害する可能性につながりかねません。

なぜ即座の良し悪し議論を避けるべきなのか。
その具体的な理由をあげるとすれば次の3点です。

1.早すぎる評価がチームの創造性を抑えてしまう。
2.一つのアイデアに対しての議論により、他のアイデアが出にくくなる。
3.アイデアがすぐに批評・批判されると、
     チームのモチベーションが下がってしまう。


では、どうすればいいのか。

|いったんテーブルにすべて並べてみる


お勧めしたいのが
「いったんテーブルにすべて並べる」
というアプローチです。

良し悪し議論になりかけたとき
リーダーやミーティングのファシリテーターの方、あるいはメンバーの方は是非次のような形で進めてみて下さい。

まずはチームメンバーにこのように伝えます。
「 たくさん意見をありがとうございます。
そこでなのですが、今は『良い/悪い』の議論はやめて
いったんすべてのアイデアをテーブルに並べてみましょう!」

そしてとにかくすべての意見やアイデアを出し切ることを提案して下さい。

そこから、優先順をつけたり、アイデアを組み合わせて
使えるストーリーに育てていきます。

コツは
・批評や批判をしない
・否定しない

ことです。

言い換えれば
いったん全員の意見を
・認める
・肯定する

ことが大切です。

これができるとチームの雰囲気が良くなり、
結果的によいアイデアが出てきます。

ブレインストーミングのルール
・批評や批判をしない
・まずは質より量

と同じですね。

リーダーやファシリテーターの方は是非意識してみて下さい。

|まとめ


新規事業開発では初期段階での即断即決を避け、
まずはすべてのアイデアを「テーブルに並べる」アプローチ
を試してみてください。

チームの創造性を最大限に引き出すことが可能になります。

特にプロジェクトの初期段階では
ぜひこのアプローチを意識することが大切です。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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