見出し画像

ハゲにまつわる都市伝説やウワサを解説

  

薄毛の都市伝説、気にしてますか?

 薄毛に関する噂って本当に多いですよね。
「気にするな!」と言いたいのが正直なところ。
 
98種類の育毛法を試した結果で言えば
根拠のない噂に右往左往するその時間を、髪の観察や湯シャンに使った方が、全然良いと思いますけどね。
 
 では、一気にお話しします。

《帽子やヘルメットを被るとハゲる》 


 そんなことはありません。
 髪の成長に皮脂は大切です。
細かくいうと、規則正しい生活をして分泌される皮脂(不飽和脂肪酸)と不規則な生活をして分泌される皮脂(飽和脂肪酸)が影響されるのであって
皮脂の分泌が増える行為自体に恐れることはありません。臭くなることだけ気を付けてきちんと洗いましょう。
 
 例えば、もしも頭にケガをしてしばらく包帯を巻いていたとしても、包帯型に毛が抜けることもありません。
 蒸れるのは確かですが、蒸れたからといって、『蒸れる→皮膚呼吸できなくなる→ハゲる』といったような極論とご自分を重ね合わせる必要はないと思います。
 

《几帳面で神経質な人はハゲる》


  薄毛と性格の因果関係はありません。
 しかし、几帳面または神経質に何をしたのかが問題です。
 もし仮に、シャンプーが自分には合わなかったとします。それならば、毎日几帳面にすればするほど逆効果ということも起こりますよね。性格ではなく、行動の問題ということがわかります。神経質に、薄毛が進行する行動をとり続けることだけは避けたいものです。

《朝シャンはハゲる》 


 この説って聞いたことがない人が多いようですね。僕にとっては、よく聞く話なんですが。
 
 シャンプーが与える弊害という意味では朝シャンが悪影響な可能性もありますが、ただ、朝だからと言って薄毛の確率が上がるということはありません。
 ただし、たいてい朝というのは時間に追われている人が多いため、おそらくですが朝に頭を洗うとザッとシャンプーして、ザッと流し、ザッと乾かして出発する傾向になりがちです。
流し切れていないシャンプーは、フケや痒みなど頭皮トラブルの原因となります。
 できるだけ頭を洗う際は時間に余裕をもちましょう。

《猫毛(細い毛)の人はハゲる》 


 髪の種類は「太い・細い」以外にも、「硬い・柔らかい」「吸水性・撥水性」などがあります。
 
 この中でも『細くて吸水性タイプ』……通称「猫毛」の人は、梅雨時に「髪が伸びる」とか「ペタンコ」になります。髪が、湿度だけでなく皮脂も吸収すると、乾いている時と比べて随分見た目の印象が変わってしまう短所もあります。なので、友人などから「ハゲ」と見られることが多いです。
 
 ですが乾いている時と濡れた時のギャップがあること自体は全くハゲではありません。「元々そういう髪質」なだけです。
 整髪料で髪のボリュームがなくなることもありますので、ドライヤーでふんわりさせたらWAXやムースは使わずに、乾いた髪に軽くスプレーでキープしておくと良いでしょう。

《ヘアカラーやパーマはハゲる》 


 ヘアカラーの「薬液が毛母細胞を死滅させる」といった事例は特にありません。
ですが、薬が反応中の髪を何度も梳かしたり、何度も洗って負荷をかける作業は、抜けなくても良い毛まで抜けてしまうことがあります。さらに髪のたんぱく質が減少してハリがなくなることもありますので、仕上がりとして「サラサラ」と「元気のない髪」が紙一重でやってきます。
 まぁ、リスクはリスクですので、それを続けていると単純にリスクも拡大します。要するに、今はまだ大丈夫ですが、毎月していると10年後の頭皮には現れているかも知れません。

《体毛の濃い人はハゲる》 


 シンプルに考えれば、体毛が濃い人は男性ホルモンが豊富です。
 前の《AGA》の項でご説明した通り、男性ホルモンの多い人は皮脂の分泌が多いので、大変だと思いますが、しっかり頭皮を洗ってください。
 そして、皮脂の分泌が多ければ、スポンジ的な存在である髪も太くなる傾向にあります。
 太毛は、細毛の人に比べて紫外線や薬剤の影響が少ないのでタフで、ダメージを受けにくいため、髪に無頓着な方が多いです。
 
 
 ただし「髪がタフなこと」と「ハゲないこと」は決してイコールではありません。
 きちんとケアが必要です。

《汗っかきはハゲる》 


 これは、僕は逆だと思ってますけどね。僕は育毛のためにも汗っかきになりたいです。
 代謝。血流。保護。調節。
 多汗症は別ですが、色んな点から見ても発毛要素として魅力的です。
 
 そうそう、たくさんのお客様を見てきた僕は、最近面白いことを発見しました。
 夏に自転車でご来店くださったお客様を、カット椅子にご案内してカウンセリングを始めると、滝のような汗をかかれていました。「俺、頭からいっぱい汗をかくんです」と言われ、タオルをお渡ししました。
 
 でもよく見ると、頭頂部にほとんど汗をかいていません。
 額も後頭部もすごい汗なのに不思議でした。
 いくら代謝が良くても、汗の分泌箇所にはムラがあるようですね。
 
 皆さんも汗をかいた時、頭頂部をうちわで扇いでみてください。風を当てて、乾いた涼しさと濡れている涼しさの違いがある人は要注意です。頭頂部に汗が足りないということは、その部分の代謝が悪い可能性もあります。

《ドライヤーはハゲる》 


 これは美容師ならではの知識かもしれませんが、ここ数年のドライヤーの進歩は、はっきり言ってすごいです。
 乾いた髪に使っても潤ったりします。
 頭皮に優しいなんて当たり前。「顔に当てるとお肌が喜ぶ!」みたいなアイテムまであります。
 
「ドライヤーは髪に良くない」
「ドライヤーを使った方が良い」
 
 どちらもよく聞いてきましたが、これは髪を労わるヘアケアドライヤーが出始めた頃に多かった話です。
 
 ドライヤーが良くないというのは、熱の当て過ぎ、乾燥させ過ぎによる「焼け」ですね。水分を失いすぎると、髪の表面のキューティクルが広がり、パサパサになりますので、いくらイオンドライヤーでも気を付けてお使い頂きたいと思います。
 
 肝心の頭皮への影響ですが、水分が頭皮に長時間残っている状態は、実はあまりよくありません。
 お風呂からあがって濡れたままの頭皮は、体温の36℃で暖められた水分であるため、細菌にとっては繁殖しやすい絶好の環境であると言えます。
 数時間でダメなんてことはありませんし、頭皮が健康な方は問題ありませんが、薄毛が始まってきている方が乾かしきらずに寝てしまうと頭皮トラブルの原因となる可能性があるとされています。

《頭皮の硬い人はハゲる》 


 そんなことはありません。
 まず、頭皮の硬さとはコラーゲンや弾性繊維の個人差です。硬い人がいくらマッサージをしても柔らかい皮膚に変わることはありません。
 硬い人には「あなたは硬いのね」「そうです」で終わりです。
 薄毛に係わる大事な要因は血流で、俗にいうサラサラ血液とドロドロ血液の方が影響してきます.

まとめ

 いかがだったでしょうか。
現時点で言えることはこのくらいですが、まだまだ解明されていないことが多いのであくまでも「傾向」でのアドバイスです。
 そしてご存知の通り生活環境が本当に大事ですので、規則正しい生活をしておけば、これらの都市伝説に振りまわされなくて済みますね。
 一緒に頑張りましょう。

 

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集