チックの原因と対策
皆さんおはようございます!
整体院「感喜」の金子です!
今回は同じ治療家の仲間からチックについてのご相談を受けました。
その中でチックの原因の要因の1つが分かり、その対策をお伝えしたのでチックでお悩みの方や周りに悩んでいる方がいらっゃれば参考にしていただけたらと思います。
今回のご相談を受けた患者さんはあることがきっかけでチックを発症してしまいました。
そしてドーパミンの働きを抑えるクスリを使用すると症状が改善したとのことです。
ここで今回のチックの原因はドーパミンが過剰に増えてしまっていることが考えられました。
ではドーパミンが作られる過程はどのようなものなのか?
ドーパミン代謝
ドーパミンは上の図の代謝過程で作られて最終的にはCOMT(カテコール-O-メチルトランスフェラーゼ)という酵素で代謝されています。
そして今回の患者さんはドーパミンが過剰になりすぎているので、ドーパミンがうまく代謝されていないということが問題になっています。つまり、COMTの働きがうまく働いていないということになります。
ではこのCOMTがうまく働かない原因とはどんなものがあるのか?
COMTの働きを阻害する原因
COMTは以下の原因によりうまく働かなくなります。
・COMTやAHCYの遺伝子変異
・過剰な酸化ストレス
・リチウムレベルの低下
・SAMeの低下
・高たんぱく食(プロテインなど)
以上があります。
COMTやAHCYに遺伝子変異がある場合はその働きが直接または間接的に抑制されてしまいます。
COMTはリチウムというミネラルの助けを得て働きますが、リチウムはチオレドキシンの働きも助けています。
そしてこのチオレドキシンは酸化ストレスに対して抗酸化する機能があります。つまり、酸化ストレスが過剰にあるとチオレドキシンの働きが優勢になり、リチウムもCOMTよりもチオレドキシンの助けるようになります。
何故なら酸化ストレスをそのままにしてしまえば細胞の遺伝子が傷つきがんなど様々な病気の原因になってしまうので身体は優先的に酸化ストレスを除去しようとします。
なので過剰な酸化ストレスもCOMTの働きを抑える原因になってしまいます。
またSAMeはCOMTがドーパミンなどを代謝する時に一緒に使われる栄養素なので、SAMeが少なるのもドーパミンが増えすぎてしまう原因になります。
また高たんぱく食をしてしまうとアンモニアが増えすぎてしまい、その結果酸化ストレスを生んでしまいます。
対策
今回ご相談を受けた患者さんがまずやるべきことは抗酸化対策になります。
またより専門的な栄養療法をするなら神経伝達物質検査やメチレーション関連遺伝子検査、尿アミノ酸検査、GI360という腸内の状態を評価する検査をして、その検査結果から適切な栄養素を選択していく必要があります。
本日はここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございました!!