見出し画像

法律家業界の話5 いい弁護士の見つけ方

こんにちは。まったん弁と申します。

このnoteでは,私の弁護士経験から,法律家の業界について業界外の人々に向けて,お役に立てる情報を発信しております。

これまで弁護士・裁判とかかわったことがないよ,という一般の方々,個人事業の方,中小企業の担当者などを想定しておりますので,法律のややこしい部分はあまり拘らず,ざっくばらんに,かつ,短い時間で気軽に読むことができるnoteにしております。

今回は,「いい弁護士の見つけ方」というテーマです。

「いい」とは?

「いい」というのはどういうことでしょうか?

思いやりがあって優しいことは「いいこと」ですし,意地悪で嫌な感じなのは「いいこと」ではないですよね。でも,「欲望に忠実にあれ」という資本主義教が支配している現代では,ごまかし,だまし,うらぎり,ごますり,誇張,隠蔽こそが「金」を効率的に産む,戦略的テクニックです。

盗んだり殴ったりすれば犯罪で,逮捕されてしましますから,これはダメです。お金儲けのコツは,いかにして違法な「犯罪」と適法な「不道徳」との境目を見極めるかでしょう。グレーゾーンが一番儲かるのは,かつてグレーゾーン金利で一世を風靡した消費者金融業界を思い起こせば,はっきりしていますよね。

「善」とは何か,そしてその裏側の問題として「悪」とは何か。当たり前に使われる日常用語なんですが,ちょっと考えてみると,「善」という器に入っている中身は,白とも黒ともいえない曖昧な色をしているような気がします。

では,弁護士にとって「いい」とはどういうことなのか。まったん弁自身がトラブルに巻き込まれたら,どういう弁護士に依頼をするか,という観点から説明してみますね。

それは,「見通し」をきっちりと説明してくれて,腹を割って話してくれる人です。

弁護士もしょせん「商売」ですから,弁護士費用の説明を「ごまかし」たり,見通しを「あいまい」にしたり,自分の過去の実績を「誇張」したり,負ける可能性を「隠蔽」したりします。そうしないと,なかなかお客がとれないからです。

そうではなく,ロクヨンで有利な事件なのか,逆にヨンロクで不利な事件なのか,着手金はいくらで,報酬はいくらなのか,時間はどれくらいかかるのか,「弁護士にとってあまり儲からなくなりそうなこと」でも,きっちり正直に話をしてくれることって,大事だと思っています。

「いい」弁護士の探し方とは?

肩書き(○○弁護士会会長,○○社顧問)とか,年齢(年取っている方が頼もしく見えがちです)とか,○○さんの紹介だとか,そういうことはどの程度あてになるのでしょうか。

これは,ある程度は当てになると思いますので,参考にしましょう。でも,あくまでも,「参考」です。それだけで弁護士を選んじゃうのは,やや危ないと思います。いったん依頼した後は,なかなか弁護士を変えるということはしにくいものなんです。気も使いますし,着手金も普通は返ってこないですしね。

まったん弁が思うに,同じ相談を何名かの弁護士にしてみて,一番「きちんと説明してくれる人を選ぶ」のが,優れた「探し方」だと思います。

弁護士会の相談会(一部の地域では無料ですよ。)やHPで近所の弁護士を探して,アポイントを取って相談してみてください。昔は一見さんお断りな事務所も多かったですが,今の時代は,そんなことはないですよ。

複数の弁護士に相談することは,時間がかかって面倒ですし,相談料も多少かかります(30分5500円が相場ですよ。)。でも,考えなしに弁護士に依頼し,その弁護士との相性がうなくないと,それ以上に,弁護士費用何十万円をどぶに捨てるリスクがあるんです。

車を買うときは,試乗をしたり,ネットで評判を見たりしますよね。初回法律相談とは「試乗」のようなものです。乗り心地や価格を比較して,自分が「いいな」「共感できそうだな」という弁護士=パートナーを見つけてくださいね。

逆に,初回相談なのに,弁護士自身の考えをやたらとアピールしてきたり,一方的に話を進めちゃう弁護士は,要注意かもしれません(/ω\)

では,今日はこんなところです。

また,次回は新しいテーマで投稿しますね。ご興味のある方は,フォローなどしていただけると,うれしいです。

今後ともよろしくお願いいたします。

まったん弁

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?