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漢方仙人による漢方逸話『胸のつかえ、種が詰まっているような違和感…これには半夏厚朴湯じゃ!』の巻
今回は半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)について説明するとしよう。
5月頃は変化の季節じゃな。
新しい学校、会社、職場、環境などでストレスを受けることが多くなるのう。
そのような状況下で、風邪をひいたわけでもないのに、喉に不快感・異物感・異常感 ・喉がつまって息苦しいなどが起こることがある。
のどに何だか違和感がある、病院で検査をしても原因がわからない。このような症状があることを「咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)」と言うのじゃ。
また、ヒステリー球とも呼ばれることもある。
漢方の世界では咽喉頭異常感症(ヒステリー球)を、梅の種が喉にあるような感じがして、飲み込むことも、出すこともできないことに例えて「梅核気(ばいかくき)」と呼んでおる。
主な原因はストレスと言われておってのう。
このような状態を改善するのが半夏厚朴湯じゃ。
精神安定作用があり、のどの違和感・異物感を改善してくれるのじゃ。
半夏、厚朴という生薬が中心的なものじゃ。
半夏というのはサトイモ科のカラスビシャクという植物で、まだ半分しか夏になっていない梅雨頃に白い花を咲かせるのでこの名前になったと言われておる。
生薬は根茎を使う。花は「みずばしょう」に似ておって同じサトイモ科じゃ。
今回はここまでじゃ。
読者の方に少しでも興味が生まれ、漢方に触れるきっかけになれたなら嬉しく思うのう。