差別や禁止が生む価値とは
「マリオブラザーズ」を知ってますかね。
兄マリオ+弟ルイージが危険だらけの土管の中で奮闘するGAME。
土管のBGMなんてのは有名で1度は聞いた事もあるでしょう。
あの土管は下水管です。
相当臭い場所で、兄弟が奮闘しているのです。
GAMEをプレイしている者には伝わらないでしょうが。
マリオとルイージは「イタリア系」の名前です。
アメリカンドリームを夢見て新天地に来ていた移民達。
が、イタリア系の人間には俗に言う3K<キツイ・臭い・汚い>
の仕事しかなかったのが事実です。
マリオブラザーズ、
3Kで使われ、兄弟で助け合い、コインを必死にマイニングする姿を見ていると、涙が流れてきます。
もちろんイタリア系の誰もが、
マリオブラザーズのように差別を受けながら必死に生きたわけではない。
イタリア系への差別は何に繋がったか、想像できますか?
そう。
1部は完全なる反社会的勢力へと変貌させたのですよ。
「差別」というsystemは、反社会的勢力を生むのです。
その代表と言えば、ナポリ生まれ「アルカポネ」でしょう。
ギャングの帝王。
20歳から3年で700人の子分をつけるほどのカリスマ性。
その子分も差別を受けたイタリア系が多いのです。
つまり、差別というSYSTEMがとんでもないモンスター軍団を創造したのです。
アホみたいな言い方ですが、
改めて「差別はよくない」と言えます。
1920年代。
禁酒法時代。
アルカポネはもぐり酒場・賭博・売春を大規模に組織化します。
反社会的勢力の頂点へと君臨。
カポネは特に、
シカゴの市長や警察を抱き込み、賭場と闇酒場を支配しました。
シカゴは港町。
港湾管理という仕事が特徴です。
大量の荷物を運搬する。
<体力・長時間・単純>と呼ばれるきつい労働です。
人間の仕事では身体的に非常にきつい職種です。
酒・麻薬に依存させ、
賭博をさせて、
性風俗に通わせ、
借金だらけにさせます。
その借金の返済のために、この過酷な労働をするしかないようにもっていきます。
そう、これが「債務奴隷」です。
アルカポネが取り入れ、具体的に使用しました。
これが「禁酒法」と「差別」というSYSTEMが産んだ価値です。
今でもこの教訓があるからこそ、
「禁止」という対策やら、
「差別」という行為には、敏感に丁寧に扱おうとしているのです。
今でもすぐに「アルコールなんて禁止にすりゃええのに」とか言う人もいます。
アルコール依存症を見てそのようにコメントする人は非常に多いです。
で、今でも「差別」の視点は終わっていません。
精神科・犯罪者というレッテルでしか見ていない人も多い。
そりゃそうなんです。
実際に犯罪の前科がある者が、
精神科から退院してきた者が、
あなたのすぐ隣に住む事になった場合。
あなたは、「特に何も思わない」と言えますか?
恐らく<NO>です。
<YES>の方が人間的には奇妙です。
実際に、
精神科退院や刑務所出所しても、
やはり「住む家」に困るのが事実です。
どこもなかなか受け入れてくれませんから。
みんな怖いのです。
ウェルカ~ム!!なんてやって、入居者が消えたら最悪ですから。
相談員や支援員は大変です。ご苦労様です。
という事でね。
なんでも「禁止!」にすりゃ解決するなんて大間違いの思想です。
差別は本当にやめましょう。
という言葉に結実するのでした