60年で<国民>は創れる
明治元年でもある1868年の事。
スペインで王位継承問題が発生します。
スペイン王位継承候補として親戚筋であったプロイセンのホーエンツォレルン家に話がきます。
この話を絶対に無視できなかったのは「フランス」です。
そこは地政学的な視点が必要になります。
ね?見たまんまサンドイッチ状態です。
スペインの王位継承がプロイセンの王に決まれば、完全に挟み撃ち。
これは<国民>という洗脳が成功してきている時代では特にピンチです。
プロイセンも<ドイツ人>という風に思考しだしているからです。
そこでフランスはこの王位継承問題に「待った」をかけます。
ホーエンツォレルン家の王位継承に圧力をかけ、断念させる。
しかも永久追放まで求めたのです。
大した根性。命懸けの外交交渉と言えるでしょう。
このフランス大使とプロイセンの王である「ヴィルヘルム1世」の外交交渉の内容を利用しようとした人物がいました。
そう、鉄血宰相「ビスマルク」です。
ビスマルクはドイツを<国民>として洗脳した後に統一した男です。
その強烈なるエネルギーの根源は、フランスに復讐する為です。
(屈辱のティルジット条約の復讐)
この王位継承問題にフランスが首を突っ込んでくる。
という構図を見事に<喧嘩>に仕立てあげて
新聞を利用しました。
結果、
両国の新聞で、互いに非礼な交渉としてプロパガンダ(思考操作)されていきます。
大衆(マス)っていうのは情報を鵜呑みにする特徴があります。
今でも
「朝バナナダイエット」と言えばバナナが売れきれ。
「資源が危険」と言えばトイレットペーパーは売れきれ。
「イソジンがコロナに効果的」と言えばイソジンが売れきれ。
全く変わっていません。
大衆はメディアを鵜呑みにします。
大衆というのは、TVや新聞の情報を疑うという事を基本的にはしません。
この時もそうです。
フランスもプロイセンも新聞の情報の信憑性など思考しない。
「非礼な野蛮人め!!」とお互いを罵りあいだします。
ほんとに情けない・・・。泣けてきますね。( ;∀;)
情報を鵜呑みにする同士で喧嘩ってのは起きるのですよ・・(;'∀')
そしてビスマルクの作戦は大成功。
これにて「*普仏戦争」が開始されます。
この頃にはビスマルクによる国民洗脳が完成しつつありした。
プロイセンは金目的の傭兵から→ドイツ国民軍に変化していたのです。
1806年のイエナの戦いではまだ<国民>の意識はなかったのに、
1870年にはすっかり「ドイツ人」になっている。
60年程度で国民は創られるという事です。
恐ろしいね。
学校という装置。
新聞という装置。
そう、19世紀というのは「思考操作」「プロパガンダ」「洗脳」が開始された時代なのです。
<メディアコントロール>の時代と言われるだけあります。
普仏戦争ではノーベルが発明したダイナマイトも軍事利用に決めて量産しました。
まさにビスマルクの計画通り。
鉄血宰相。そのまんまの男です。
武器も人もまとめあげてしまった人物です。
ちなみに!
ノーベルは本来は 土木工事 の安全性向上を目的としてダイナマイトを発明したのであり、それが戦争に用いられたのはその意志に反していたという風聞があります。
が、実際にはノーベルにとってダイナマイトが戦争目的で使われることは想定内であったとされています。
むしろノーベルは、ダイナマイトのような破壊力の大きな兵器が使われることで、それが戦争抑止力として働くことを期待したとされます。
しかし実際は戦争の激化を招き、ノーベルの名は「死の商人」として世に知られる事となり、この事が ノーベル賞 設立の動機になっています。
そして普仏戦争の結果は、ご存知の通りです。
50億フランと石炭と鉄鉱の名産地(アルザス・ロレーヌ地方)をGETしたプロイセン。
そしてそして、ついに!!
フランスが誇る名誉あるヴェルサイユ宮殿で
ドイツ帝国成立式典を挙げます!!
プロイセンを改め、ドイツ帝国の誕生です。
ビスマルクによって、イエナの戦いの復讐は大成功を収めたわけです。
これがゲルマン魂の復讐の恐ろしいところですね。
フランスからは超多額の賠償金を奪い。
土地も奪い。
そしてヴェルサイユ宮殿で他国成立の式典をしてプライドをへし折る。
と、言う事でね。
ここ最近はずっと<国民>って洗脳やで!って記事を書いている僕です。
みなさんが<日本人ってなんやろ?>と思考の種になれば幸いです(^^♪
国民なんじゃなくて、国民は60年程度で創る事ができるのです('ω')
日本人として、、とか
日本人の魂!、、とか
日本人のプライドにかけて、、とか
僕には、全く意味わかんないです('_')
どこにいるんですか?
ニホンジンってのは('ω')