蛹を破り、蝶は舞う
どうも
精神科勤務(外来相談)
専門学校外部講師脳神経学
をしている者です
<自分は常に新しくなっている>
という話
かつて「これが真実である」と信じていた事が
時間が経過していくと「そうでもなかった・・」となる事はありませんか
「自分の信念!」「信条!」と掲げた事が
「いや、なんかやっぱ違うな・・」
となった事はありませんか
過去の自分と比べた今の自分
言っていた事が変わったり
行動も変わってたり
想像すらできてなかった自分というのが
今日の今の自分である、なんて人もいますよね
逆に言えば
今日の今この瞬間の自分の
思想・思索・信念・信条・概念・行動理念
が全て<想像通り>な人間は
1人もいない事でしょう
そう。
人間は、実は変わり続ける生き物なのです
メディア率いる世間ってモノの言葉では
こういう状態を
<若かった・・・>
<浅かったなあー>
<世間知らずやった>
<恥ずかしい考え方やった。。>
<情けなかった・・>
なんて表現をしますが
決してそうは思わないでほしいと思います
それは違う。
自分を責めてはいけません
過去の自分を
今の自分が否定するというのは
絶対に違うと考えます
そうじゃなくて
当時の自分には必要な思考
というのが事実です
その時の自分は嘘もなく
自分が心底
<そう考えていた>というだけなのです
蛹を破り蝶は舞う
ように視覚的に分かりやすくはないですが
人間も必ず脱皮して進んでいるのです
毎日毎日
新しくなっており
新しい生に向かっているのです
あなたが無自覚か自覚しているかは関係なく
人間という生き物は
そうやって蛹を破り続けているのです
そして
今日の今の我々もそうです
思索が終わったなんて人はいません
思考回路が終了した人なんてのもいません
これから我々は
またさらに変わり続けます
いいとか悪いとかではなく
変わり続けます
明日の自分は
今日の自分とは必ず何かが違うのです
僕もずっと精神科の世界に身を置いてますが
<精神がある程度分かってきた>と心底勘違いした時もありました(笑)
患者さんや受刑者の方に上から偉そうに説明してた時期もあります
でも今は
<精神は何も分からない。という事が少し見えてきた>
と考えています
やからこそ現在
精神科で相談なんかを受けたりする際は
<教える>とか<説明する>とかではなく
<話をしっかり聞く>という自分に変わったのですね
でも、今後
また僕は変わる事でしょう
楽しみで仕方ありません
まだ人間の精神は
何も解明されてはいません
その全ては
<誰かの仮説>
なのです
脳なんて3~4%しか分かっていない
という英国の論文があるくらいです
96%は未知なのです
そう。
みなさんの人生も
まだまだ何もわかっちゃいません
自分の事なんて
何一つ分かってはいないのです
やからこそ
日々、あ~でもない
こ~でもない
これは違う。あれは正解。これは・・・知らん。
と、悩み続け
模索し続け
生きていくのです
なので
そんな変わっていく自分を
楽しみに
毎日を生きてもいいんじゃないかな
と思っています
僕も今は
挨拶の大切さを心底感じるようになりました
笑顔で生きる事の意味も
言葉は口にするなら、相当な覚悟がいる事も
「元気でね」の意味の深さも
大きくっ変わりました
しかし
また変わっていくでしょう
別に知識・経験値だけじゃない
時間。というモノが
我々を変えていくのです
みなさんも
決して過去の自分を否定せず
常に変わっていく自分を
大切にしてください