あなたが楽に生きれるように教えはある
いきなりですが
ソクラテスってのがいて
紀元前470年頃 – 紀元前399年
古代ギリシアの哲学者です。
で、その弟子がプラトン
で、またその弟子がアリストテレスです
まー、誰しも
何かしらで名前は聞いたことはあるんじゃないかなと思います
で、
アリストテレスより後にギリシア世界に登場してくるのが
ストア学派 と エピクロス学派です
基本的には
ストア学派の道徳を禁欲主義
エピクロス学派の道徳を快楽主義
と呼びます
エピクロス学派の親分はエピクロス
ストア学派の親分はゼノンです
エピクロスの言葉として
最大の富は自足である。自足の最大の果実は、他に頼る必要のないことだ。
があり
ゼノンの言葉として
自然は人間に一枚の舌と二つの耳を与えた。だから人は話すことの二倍だけ聞かねばならない。
があります
エピクロスの視点は
自分自身に注意が向いています
他者に依存しない為にも
自分らしく生きる為にも
自分が成長するべきである
自分の能力を高め、
どこでも一人でやっていける程のLEVELになることが最大の幸福やと思いますわってね
ゼノンの視点は
他者に注意が向いています
話すって行為も聞いてくれる他人がいるからこそ成り立つし
他者が自分を成長させてくれる
やからこそ他人を大切にしていく事が大切やと思うねんなってね
これを簡素にまとめてしまえば
エピクロスは利己的
ゼノンは利他的
です
ま、かなり極端ですがね
ちなみに僕は自分自身が1番なので
エピクロスの視点側ですし
利己的側の人間なのでしょう
こうやって知識は、
自分自身を知るための仮説をくれるんですね
さて話は戻り
このエピクロスとゼノンは対立関係にあると弟子達は考えていました
事実、
快楽主義や禁欲主義という言葉を
印象論や抽象論だけで捉えていた場合は
対立してしまう事でしょう
ただ
この親分同士の会話が実施された時
発生したのは討論ではなく議論でした
両者共に、
自分が正解やという稚拙な思考ではなく
お互いの思想は如何なものか
を理解するために議論したのです
結論、
一見対立して聞こえる快楽主義と禁欲主義ですが
実は目指す所が同じな事に気づくのです
そう
目指す先は
アタラクシア
心の平静不動なる状態のことです
乱されない心の状態。
激しい情熱や欲望から自由な、平静な心のさま
の事です
日本人で言えば涅槃
つまり、悟りを開く状態と言えるでしょう
煩悩の火が消え、人間が持っている本能から解放され、心の安らぎを得た状態のことです
結局のところ
快楽主義も禁欲主義も功利主義も
この涅槃という概念も
悟りという概念も
心の平穏
がゴールなのです。
そして、
それぞれはその過程が違うだけであり
本質は人間が
恨み、妬み、辛み、苦しみ、悲しみ、
といった感情から開放させてあげたい
その為の理論
なのですね。
やからね、
極端な話
別になんでもええねんって事です
あなたが何者で、
どのような思想をもち
何に意味を感じ
何に価値を見出し
何を重んじて
何を信用して
生きていこうが
なんでもいい
ただ、
その人生を歩くなら
あなたのその選んだ道が
心が掻き乱されるようなら
また思想を変えりゃええ
そのために、
理論も、宗教も、論文も、文献も
山のようにある
その教えの本質ってのは
あなたが救われること
がゴールです
ちなみに、
僕は
ニヒリズムという概念と出会ってから救われています
ニーチェの思想や
メメント・モリや
利己的主義
そういった知識は
決して他者を攻撃するためではなく
自分に自信を持たせるものでもなく
僕を楽にさせるものです
知識っていうのは
愛に満ちているんです
あなたが、決して壊れないように。
そういう願いが込められているものです
人間は間違って使ってしまうのも
知識ですがね