プロセスエコノミー①~開業思考編~
お久しぶりです。
けいじです。
私事ですが、今回薬局を開業することになりました。
今現在はまだ不確定な部分もありますが、2024年の5月に開業予定です。
これからしばらくは自分の振り返りも兼ねて開業までのプロセスなどを連載していこうと思います。
今回は第一弾として自分の今までの開業に向けての思考と、現在、これからについて記載していこうと思います。
1.自己紹介
しばらくぶりなので、自己紹介も再度行います。
ざっとですがよろしくお願いいたします。
2.開業意識の芽生え
①大学卒業と就職
私は当初以前の記事にも記載しましたが、薬学部にはざっくりと
「薬剤師になれば医療従事者として地域に貢献できる。」
という目的から薬学部を目指しました。
病院に行くことがあっても、正直薬剤師は「薬の調整、調合に携わる医療職」というぼやっとした感覚でしか把握しておらず、入学当時なんかは病院の薬剤師という職業しか把握していなかったほどです。
ある意味で健康に過ごし、あまり病院にかかることもなく、薬剤師にかかわる機会が少なかったための弊害というかなんというか…。
5年次の実習でようやく薬局業というものがどんなものか把握し、魅力を感じ、視野に入れ始めました。
第一志望は「マトリ(麻薬取締官)」を目指していたものの、当時から今の妻と付き合っており、結婚も視野にいれていたので、命をはるこの職業に不安を持ち、第二志望となった薬局に就職することに決めました。
希望はドラッグストア兼調剤薬局のある企業。
調剤薬局単店だと「国の方針に依存する形態」であまりに不安定と考え、二本以上の経営の柱を持つ企業は端的にドラッグストアだろうと考えたためです。
大学卒業後、都会で最先端の薬局業態を学び、Uターンすることを念頭に大阪で約2年半過ごし、地元の企業に入社。これも調剤部門のあるドラッグストアの企業でした。
ここでの出会いが独立への芽生えにつながりました。
②うちに来ないか?
地元に戻り、調剤部門のあるドラッグストアに就職したまではいいのですが、今まで大阪で過ごして行ってきた業務に比べるとあまりに楽というか、なんというかの2か所目。
自分なりにもがいて売上は常に上昇、薬局の施設基準も上げ、それなりに結果を出し、当時30店舗ほどあった薬局の中全薬剤師従業員で3名しかいない評価を獲得したものの、やりがいを失いつつありました。
そんな時に出会ったのが、次の法人の代表。
地域の勉強会で数回お会い、お話する中で、
「君は独立意識があるんじゃないか?」
「将来の共同経営者、あるいは独立するまでの礎としてうちに来ないか?」と言っていただきました。
その代表の運営している薬局は調剤薬局単店。当初避けてきた、国の方針に大きく左右されるビジネスモデル。
今の職場を抜ければもう同じような企業で地元で再就職はできない。
正直独立なんて考えてもいなかったな…。
こんな思いが頭をめぐっていました。
でも気分屋なところもある私でしたので、こんな機会はめったにないと判断。結果声がけいただいて3日ほどで転職を決意。それが2018年28歳の夏のことでした。
③他店派遣と代表の薬局
当時2店舗目を考えていた代表。
とりあえず一社員として入社後私はM&Aの為の橋渡し役として、当時2か所の法人に出向しました。
その後、オーナーの店舗で数か月過ごした後、2店舗目オープン。
管理者に私は抜擢されました。
その薬局ではもともとその薬局にいらっしゃった職員もそのまま引き抜きという形をとっており、ベテランぞろい。
私もあまり経験のない診療科目の門前薬局ということで相当不安視していました。またこの開業とともにやってきた新型コロナ感染症のパンデミック。劇的な環境の変化と重圧につぶされそうになる日々。
そんな中自分が経営者になったらこうしたい、ああしたい。
逆にこんなのはしたくない等の思いを巡らせます。
3.開業の本格的意識
切っても切れないのが、そんな職場環境下で知り合った現在はもう開業された先輩薬剤師です。
当初は当社代表と話をしてみたいと代表に連絡があり、「けいじも一緒に会わないか?」と代表からお誘いをいただき出会いました。
この方は、私以上にうちに秘めている開業意識が強く、そのチャンスを拾うために派遣である程度自由な時間を持ちながら、いろいろな薬局経営者にお会いしたり、自分を売り込んだりしているとのこと。
共同経営の話は自分の中で徐々に消滅、何となく独立を意識していた私に油を注いでくれました。
そんな先輩の紹介で独立開業の塾に参加もしました。
ただ独立したいというマインドから、独立するノウハウを学び、一歩近づけたのも先輩のおかげ。
先に独立され、発破をかけられたりもしました。
意識が強くなればなるほど、自分の自由のきく独立を夢見るのでした。
4.独立の大きな展開
①独立案件
そんな中、そろそろ職場でのメンタルがやられだします。
自分は独立したいのに何をしているんだろう。このままでいいのだろうか。
ここで行動をしなくても独立の芽は生えるのだろうか。
自問自答を繰り返す日々。
結果結論は「辞職」。
時間の捻出と行動をどうしてもとりたくて、決意したことでした。
そこからの急展開。
辞意を表明して、気が楽になり、以前は休みの日はバタンキューで何もしていなかった私ですが、今までの伝手を利用し、いろんな薬局に出入り。
「薬局の独立を目指している「けいじ」という人物の売り込み」に精を出しました。
実際何件か案件の紹介もあったものの、今一つ条件の合わないM&A案件ばかり。
そんな中2021年の12月。遂に自分の中で条件に合う案件に出会うのです。
退職までまだ1か月あり、全力で動き出して1~2か月。当時は運命を感じていました。
まだ確定していないのに、ここで開いたらああしよう、こうしよう。
損益分岐点がこの辺り。こんな事業もしたい。
夢いっぱい。
そんなこんなで退職の日を迎えました。
次は正社員での雇用となった場合に新規開業の急なアポなどに対応させていただくのは申し訳なく感じ、とりあえず人をつなぐための人員としてアルバイトとして勤務が決定しました。雇用期間は3か月。
私の中では2~3か月である程度形を作るという決心の元入社したものの、当時コロナが猛威を振るうど真ん中。なかなか思うように開業の話はまとまりませんでした。どんどんすぎる時間。
雇用期間は3か月だったので、次の雇用先として以前派遣でお世話になった会社に相談。二つ返事で入社を承諾いただきました。ただ、こちらもいつでも動けるようアルバイト雇用。週4での勤務という条件でした。
結局初回の面談で好感触だった医師ですが、2度目の面談は多忙と感染リスクより面談を断り続けられたのが原因です。
結果、後は医師のGoが出ればいつでも動ける状況まではつくったものの初めに話が来てから4か月面会ができず、あきらめました。
前社辞職手前ですぐにでてきた案件。割り切って次を目指そうというところで週2の方の勤務先でアルバイト先の正社員が雇用されることに。急な契約終了。
当初動ける時間が増えたな~程度にしか考えていませんでしたが、正社員をやめてから通帳の残高が減っていく姿を目に。
家族、小さな子供がいる状態で、これではだめだと焦りだしていました。
②ダブルワーク
独立案件に期待していたため、結局ダブルワークで週6働く為、残り週2のアルバイト先を探すことに。
意外とあっさり見つかり、週4労働は1か月で終了。
今度のアルバイト先は2か所の病院の門前でした。
中の社員は同世代ばかり。
社長も歳が近く関係性だけを取れば、今まででもトップクラスで働きやすい職場でした。
なんだかんだこの週6での労働で時が流れ、10月。
そろそろ正社員にならないかと週2バイトの薬局社長から声がかかる。
自分の中でもアルバイトでもう9か月生計を立てており、5カ月新規案件は0。時期を考え、2023年2月に週4の勤務先を退職し、正社員になることを決意しました。
結局無風で2月になり、正社員になるのでした。
5.新たな展開
2月に1社やめてすぐに新たな展開を迎えます。
以前知り合った社長より、会いたいと連絡が来たのです。
正社員になったばかりの状態だったので、もし求人の話題だと、時間をいただくのも申し訳ないと判断し、それだったら合わない方がと提案したものの、少し流れが異なるよう。
具体的な話はないものの、求人の話ではないので時間を作ってとのことだったので、とりあえず面会することに。
結果これが今回の新規案件の案内でした。
この話はまだ締結しきっていないので、ここで今までの流れはいったん区切りにします。
6.現在の開業思考
開業思考は結局5年前から持っていたものの、芽生え、開業できなかった経験、今回の案件の大きく3回転換時期がありました。
今はある程度進んで失敗した前回を踏まえ、とても慎重に物事を進めていますが、いまだに不安を抱えています。
前回の開業案件で考えていたコンセプトとは異なるものの、当初の
「地元の地域医療に貢献したい」
という最もコアな部分が今回の案件では最重要視できています。
たまたま今まで育ててくれた地域での開業案件が来たからです。
コンセプト他に様々な問題点こそ現在も抱えていますが、今は進むしかないと。
あくまでも開業は通過点。
ターニングポイント、ある意味リスタート先、それは間違いないものの、目的と目標の違いのような、少し言葉のニュアンスも異なります。
また、開業塾で学んだ知識はあるものの、学んだ机上の知識と実際行ってみるのでは天と地の差があることも痛感しています。
今後乗り越えないといけないハードルが多数あることも再認識。
そんな苦悩の経験を少しずつ自分のログとしても公開していこうと思います。
だらだら書いて、とりとめのない内容かもしれません。
ここまで読んでいただいた方はありがとうございました。
また少しずつupしていきます。