心理学検定キーワード第1章【原理・研究法・歴史】1.1-(心理学の科学的方法論)
「目に見えない心の事をどうやって突き詰めて行くのか」
章の最初はその章で何を学ぶかを簡単に説明しようと思います。
長くなるからまとめだけ見たい方は目次から飛んでねw
第一章は【原理・研究・歴史】です。
・心理学ってそもそも何なの??という所からはじまって
・どうやって人の心の事を知るの?という研究の方法だったり
・これまでどんな研究をしてきた(研究の歴史)の?とか
・研究してきた偉い人ってどんな人がいるの?
といったいわば心理学の基礎的、全体像を学ぶのが第1章です。
第2章以降の各論の土台となる部分も含まれるので基礎とはいえ侮れません。
実は、この第1章を苦手にしている人が結構います。
その理由は
・歴史以外の原理・研究の部分の説明が非常に無機質な感じがする
・〜研究、〜的な研究などの研究キーワードが多い
私も最初は苦しかったですw
少しでもそうならない様に、まとめの方頑張っていきますので是非活用してください。
それでは長くなりましたが、まとめに入りましょう!!
→まとめ1.1-(心理学の科学的方法論)
この単元では心理学の科学的な分類から始まって、〜研究、〜的な研究という言葉が頻出します。
要は、分類の話なんだなと思ってもらったら良いですw
ですので、この分類の仕方は何に基づいて分けてるんかな?って視点
これが理解するのに非常に大切です!!
では、行きましょう。
→心理学を科学で分けてみる
科学の分類を大きく分ける所から始めます!Wikiも参考にしてちょ。
最初の分類は経験科学と形式科学です。心理学は経験科学に分類されます。
経験科学は経験的な事実、現実世界にある事を取り扱います。
形式科学はその逆で経験に基づかない、記号のシステムみたいなようなもので、数学や論理学、統計学などがその例です。
自然科学は自然に属するものを対象としていて、宇宙から素粒子、生き物そのもの等の法則性を明らかにするものです。
精神科学は社会科学、人文科学、人間科学と他の名称でも呼ばれる事があります。他の名称で出てきても焦らないでねw
wikiの分類では社会科学で説明されているのでその説明を書いておきます
自然と対比された社会についての科学的な認識活動およびその活動によって生み出された知識の体系をいいます。
例としては、政治、経済、経営から福祉とか地理とかまで幅広いです。
では心理学は自然科学と精神科学のどちらに分類されるの?って事なんですが
どっちにも当てはまるってのが答えですw
ここの説明が結構むずかしくて。心理学は自然科学と方法論を共有するから自然科学ともいえるし。。
研究対象は非常に広くて、自然科学にも精神科学にも当てはまるし。。
もーどっちにも分類されるでいいやん!!って感じですかねw
→どのような目的で研究をするのかによっても科学は分けられる。
次の分類は上記の研究対象による分類ではなく、目的による分類になります。
研究の目的とは?って感じですが、2つの目的に注目します。
①多くの対象の観察結果から一般法則を導き出したい!
②特定の個人や少人数の対象を記述したい!
の2つです。
①の目的の為の研究を法則定立的な研究といい、自然科学と結びつきます。
②の目的の為の研究を個性記述的な研究といい、精神科学と結びつきます。
このことから
自然科学は一般法則を導きだす目的で研究される
精神科学は特定の個人、少人数を対象を記述する目的で研究される
ということになりますね。
法則定立的 個性記述的という言葉自体はドイツの哲学者である
ヴィンデルバント(Win-delband,W.)さん発って事です。さらっと紹介
さて、ここで心理学はどうでしょうか?
例えば、パーソナリティの研究を考えたときに
・多くの人に共通した普遍的な法則ってあるんじゃね?という研究
・個人特有の性格だってあるんじゃね?って研究
どちらも可能ですよね。
まあ、これはオールポート(Allport,G.W)さんが出来るよねーって言ったとか言ってないとかw
この人についてはいずれ解説する時が来ますので一旦お別れ。
自然科学で行うことが多い法則定立的な研究の目的が、一般法則を導きだす事にあるので、求められるのは論拠に基づく説明です。
一方で、精神科学で行う事が多い個性記述的な研究の目的が個人や少人数を対象に一度きりの特殊な現象を追う事にあるので、求められるのは説明ではなく起こった事、現象に対する理解になります。
ちょっとこれは説明が難しいですね。一般法則を導きだす事と、論拠に基づく説明が部分のつながりが見えにくいw
より、解りやすい説明が出てきたらまた後日追記します。すいません。
→論拠に基づく2つの研究法
上記の法則定立的な研究は論拠に基づく説明が求められるという事でした。
説明する上である種の論拠が必要であるといっている訳です。
そして、この論拠に基づいて研究法が2つに分けられます。
①演繹(えんえき)的研究法
②帰納的研究法
この2つです。
演繹的研究法は一般法則から個別の仮説を立てます。特に心理学では仮説演繹法といっています。
帰納的研究法は逆で、個別の事象から一般、共通する仮説を立てるものです。
以上の説明から法則定立的な研究では一般に演繹的研究法を採用する(相性が良い)ことになるということは理解できたでしょうか??
それでは最後の研究の分類について
→論拠を得る為のデータの取り方による2つの研究法
法則定立的な研究で、演繹的研究法を採用したとき、データをどのような対象における法則で取りたいのか?という観点から以下の2つの研究法に分けられます。
①横断的研究
②縦断的研究
この2つは問題集や、一問一答、さらに試験などでも問われる頻出項目です。是非抑えておきたいです。
ポイントはまず違いを明確にする事と、それぞれの長所と短所を抑える事です。
横断的研究は複数の集団を対象とした、限られた時期(一回だけとか)に得られたデータをもとに分析するものです。
縦断的研究は同一の対象について、複数回観察して得られたデータを分析します。
違いは明確ですね。さて、この説明だけで短所と長所がイメージできた人は相当鋭いですねw
横断的研究の複数集団、限られた時期という特徴からは
・一気に複数の統計データが取得できる
・研究費、労力が少なくてすむ
縦断的研究の同一の対象、複数回観察という特徴からは
・個人の特徴を明確に捉えられる
等があげられます。
短所についてはその逆と考えれば良いでしょう。
→心理学における個性記述的な研究とは?
例としてはあまりキーワード集で上がってませんので、そこまで重要ではないかなと思いますが一つ紹介しておきます。
それが、事例研究法(ケース・スタディ)です。
事例研究法とはある1つの事例について、それを詳しく調べ、分析して、その背後にある原理や法則性などを突き詰めて、一般的な法則・理論をみつけるものです。
あくまでも事例から法則を導きだすものなので、客観性や再現性に欠けるんじゃないかと言われています。
以上!
1.1(心理学の科学的方法論)のまとめでした。
単純暗記用のキーワード羅列ノートみたいなのも出来たら画像で上げようと思います。
少しでも理解できるよう、興味を持ってもらえるように工夫しながらこれからもまとめ頑張りますので
目に留まった方は是非、スキ!お願いします!!
長文にお付き合いありがとうございました。では次の単元で!
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