どうしたって「死にたい」と言えずにいる
「死にたい」なんて、簡単に口をついて出てくる言葉でもあり、どうしたっていえない言葉でもある。
人生のどん底なんじゃないかって気分で休日を過ごして、楽しそうな風景に自分が混ざれていないことに落胆して。なんなら、私の好きな人の元恋人が浮気の末不倫して、浮気相手にも捨てられてそれでも自分を正当化している姿にいらいらして。
私はそんな女のために、私の気持ちを諦めたんじゃない!って叫びたい気持ちでいっぱいだ。
「かわいそう」なことを前面に出して同情をさそえるような器用な女になりたかった。
noteというこの場所で、私はこうして私の弱さをさらけ出している。
それは、名前も住んでいる場所も仕事も顔も何もかもを知らない人しかいないからできる事だ。感情の掃き溜めに、私は時折私の心を捨てに来る。
好きな人に、好きな人がいた。
私はその人に「恋愛対象としては見れない。あなたもそうでしょう?」と言われた。
「うん、きっとそういう関係になることは100%ないよ」と答えた。
心はズタズタだ。でも、こんな報われない恋心であれば、知られない方がいいと思った。血だらけの心を笑顔で覆い隠して「ねぇ、いい人いないかな〜」と言う。
なんで素直になれないんだろう。素直になって「あなたのことが好きなんです」って言えれば、何かが変わるだろうか。
変わりたいと思っても、「好き」という言葉が、ゆるやか首を絞められるような苦しくも幸せな日々を破綻に導く合言葉のようで、言えずにいる。
本当は、2人で出かけたいの。
本当は、2人で話したいの。
本当は、手を繋ぎたいの。
本当は、私を見て「好き」と言って欲しいの。
でもそれが叶わないなら、今の関係でいい。言葉を交わして、友達として優しくされるだけでいい。
「死にたい」なんて、死んでも言えない。
真綿で首を絞められるような苦しみの中で、私はいま楽しくて幸せで仕方がないのだから。
次あなたに会える日を指折り数えて「まだ死ねない」なんて言うんだから。
それでもたまには、苦しみに耐えられなくて「殺してくれ」と言いたくなる気持ちを許して欲しい。
「でも、まだ死ねないの。だって、あなたと会う約束がこんなにも残っている」
だから私は、今日も生きている。