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よしもと漫才劇場に感謝するお笑いオタク。
大阪には吉本興業が運営する劇場がいくつかあります。
一番有名なのはやはり、難波にある【なんばグランド花月】(通称:NGK)という劇場です。あまりお笑いに詳しくなくても、なんとなく知っているという方は多いかもしれません。
そんな【NGK】の向かい、ドン・キホーテと同じ建物の5階に、【よしもと漫才劇場】(通称:マンゲキ)はあります。
2014年12月にオープンした、お笑い界の未来を担う若手芸人のための劇場「よしもと漫才劇場」
テレビでお馴染の人気者から売り出し中の若手まで様々な芸人が出演するお笑いステージを開催中!
未来のスター候補の若手芸人が多数所属しているので、お気に入りの芸人を探してみるのも楽しみの一つ!
私は、この“マンゲキ”にたびたび足を運ぶお笑いオタクです。通い詰めている!というほどでは無いですが、お気に入りの芸人さんがいた頃は多い時で月に3,4回ほど行っていた時期もありました。(だいたい週一ペース)
そんな私でしたが、こちらの記事の通り2022年末頃から現在に至るまで男性ブランコを主に応援していたために、以前よりかなり足が遠のいていました。
(男性ブランコは東京吉本に所属しており、あまり大阪でのライブは多くないのです)
ですが、昨年のM-1グランプリ2024でとあるコンビに出会ったのをきっかけに「ちょっと久々にマンゲキ行こうかな〜!」という気持ちになり、再びこの沼へ舞い戻りました。
“ジョックロック”に出会う。
昨年、人生で初めてM-1グランプリ準決勝のライブビューイングへ行きました。
お笑いオタクの世界には、この世で一番面白いライブ=M-1グランプリ準決勝という説があります。何万組の中から勝ち残ってきた精鋭たちが決勝の9組に選ばれるべく臨む大事な場面ですから、とにかくネタが仕上がりまくっていて本当に面白いんです!
中でも強烈に印象に残ったのが、“ジョックロック”でした。
自他ともに認めるお笑いオタクといえど全てのコンビを網羅しているわけでは当然なく、この日私は初めて彼らを知りました。
M-1グランプリ2024決勝と同じくこの「医療ドラマ」のネタを準決勝でも披露していたのですが、自分が刺さったというだけではなく会場がかなりウケているのも伝わってきて、素人ながらに「これは(決勝)行ったな」と強く確信しました。
久々の“マンゲキ”へ。
ジョックロックを劇場で観たい!
劇場のスケジュールを見ていて気づいたのが、当たり前のことですが私がよく通っていた時期とは所属メンバーがかなり変わっていることでした。
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思わず声が出てしまう、懐かしい名前がちらほら。
漫才劇場の醍醐味はやはり公式でも言われている通り、未来のスターを青田買いできることにあります。M-12024で大きな爪痕を残し先日この春から上京することを決め、ずっと目標だったというTVスターへの道を走り始めたバッテリィズも、漫才劇場で長らく活躍されていました。
コロナ禍以降、お笑いライブの配信が盛んになったことで全国どこからでも気軽にライブを見ることができるようになり、離れた地域に住んでいてもお気に入りの芸人さんを見つけやすくなった、本当に良い時代が来ているなと思います。
しかし当時は、よしもとが運営する有料チャンネルなどはあったものの、やはり関西圏に住んでいないと得られる情報に限りがありました。ひとたび漫才劇場に足を運ベば、地上波ではなかなか遭遇できない素敵な芸人さん達にたくさん出会うことができること、これこそが最大の楽しみでした。
また色んな人と出会えるチャンスが来たぞ!と興奮する私が見にいく事を決めたのが、ジョックロックが主催するとあるライブでした。
“ニューエイジ・ニューネタライブ”を知る。
翔メンバーから選出された10組が毎月新ネタを披露するライブ、“ニューエイジ・ニューネタライブ”というライブがあります。
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毎月フライヤーのアザーカットがステッカーになり、来場者に配られています。
あらかじめ決めておいた順に新ネタを披露していくという非常にストイックかつシンプルな構成で、普段お笑いライブを見ていない方でもとっつきやすいのではないかと思います。
コンセプトは「新時代を担う10組の新ネタライブ」。この中から人気芸人が生まれていくことを想像させてくれるメチャクチャ素敵なライブです。
誰しも、せっかくライブを見るなら満足して帰りたい!という欲はあるものです。物理的な商品を売買するのとは違い、芸という見えないもの・不確定なものにお金を出している以上、そのクオリティに納得して帰宅できるかというのは、かなり重要かつ賭けでもある部分です。(だからこそ尊い体験なわけですが)
見にいくと決めたものの、名前も知らないはじめましての芸人さん達が果たして(あくまで自分主観で)面白いかどうか、という期待と不安が混じった気持ちで当日を迎えました。
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1周年記念ということで、ファンの方から可愛らしくて愛の溢れるお花が。
漫才劇場には、翔メンバーと極メンバーという括りがあります。このニューエイジ・ニューネタライブに出ているのは全組が翔メンバー。
翔メンバーとは、芸歴8年目以下のメンバーということ。つまりこのライブに出ている方々は皆、まだ芸人として活動しはじめて日が浅いということになります。
お世辞ではなく、全組本当に面白かったです。
劇場を出て帰り道。「これはマジでニューエイジ(新世代)だわ!」と、ライブ前に抱いていた不安のようなものはもうすっかり吹き飛んで、ほくほくで帰宅しました。
漫才劇場ありがとう!
長らくお笑いオタクをやっていると、いろいろな出来事に遭遇します。
将来有望と思われていた人気コンビの解散や、それまでマニアックなお笑いファンですらノーマークだった芸人さんがあれよあれよと人気者になっていったり。
私はほんの少し前まで、自分が通い詰めていた時代こそが漫才劇場の黄金期だったと思い込んでいました。当時のトップ組はほとんど東京に行ってしまったし、ネット上では「大阪若手が不作続き」なんて辛辣な意見も見かけたりして、一方的にネガティブな印象を持っていたのも事実です。
ですが、今となってはそんな過去の自分が本当に情けない。漫才劇場、ありがとう。また楽しい日々が送れそうです。
最後に、今月のニューエイジ・ニューネタライブのリンクを貼っておきます。噂によると完売間近とのことなので、現地に行けそうな人はお早めに!配信もあります。(私は今回都合がつかない為、配信で視聴予定です〜)
私と一緒に、大阪若手の“新世代”を追いかけましょう!