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日々暝想

暝想をする習慣がついた。
朝起き抜けに、または夜ふとんに入る前の20〜30分ぐらい。

はじめは、呼吸だけに意識を向ける。
特に吐く息を長くすることに集中していく。

呼吸だけに意識を向けていても、
次から次に雑念が沸いてくる。
ただそれには長く注目せずに、また呼吸に意識を向ける。

慣れてきたら吸う呼吸と吐く呼吸の間、少し息を止めてみる。
全身に酸素が吸収されるのをなんとなく感じる。

その繰り返しが心地よくなった頃には
あっという間に20分くらい経っている。


この習慣を続けていると、日々の生活の中で
雑念が沸く頻度が少なくなってきた。
雑念が沸くと自動的に呼吸に意識を向ける癖がついた、という方が正しいかもしれない。

体の中に意識が向く時間が格段に増えたことで、
自分の周りにある空気、音、そんなものを感じる感覚が
さらに鋭くなった気がする。


先日の朝、いつものように瞑想をしたあと
神棚に手を合わせていたとき、こんな言葉が浮かんだ。

「土地と人とが息を合わせてこそ、その力が発揮される」

自然や土地の都合なんて完全に無視した大量生産、人間至上主義。
悲しいかな、私たちの生活はその中に組み込まれている。

もしも、地球が一つの肉体だったとしたら。
私たち人間は細胞だろうか。
悪玉菌かもしれない。

悪玉菌は体を侵し病を作り出す。
その体の持ち主が賢い知能を持っていたら、悪玉菌を排出する方法を考えるだろう。


でもきっといい細胞になりたい人だってたくさんいるはず。

地球の声を聞き、息を合わせる方法が、
一つぐらいあると信じて
今日も体の声に耳を傾けてみる。


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