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「風のプリマドンナ」(1985)宇沙美ゆかり

よっしーです。今年は花粉が多いですよね。予報では聞いていたとはいえ、花粉症持ちにはかなり辛い日々です。先日、天気も良く、ベランダで洗濯物を干していたら、クシャミ連発で参りました。。

さて今日は80年代のアイドルです。

ワタクシよっしーは、1973年生まれの昭和生まれ、昭和育ち。子供の頃にはテレビで歌番組、アイドルの番組が沢山やってました。

小学4年の後半に突如、歌謡曲に興味を持ち、以来歌番組をよく観てました。
その中でも「ザ・ベストテン」は大大大好きで、テレビにかじりつきで毎週のランキング、得点をジャポニカ学習帳にメモしてました。

当時のアイドル雑誌の定番といえば「月刊明星」「月刊平凡」。私は「明星」派でした。

毎月近所の本屋で買いましたね。小学生には少し背伸びしてる感覚がありましたが、とても嬉しい情報源でした。

誌面を見ていると、テレビに出るアイドルは一握りで、出られないアイドルがいっぱい存在してることも子供心に知りました。芸能界って層が厚いんだなぁ、と。

そんな頃(84〜86年)のアイドルで、後になっても思い出し、気にかかる人がいます。


宇沙美ゆかりさん、覚えていますか?

1968年生まれ。沖縄県出身。4人姉妹の末っ子。1984年「蒼い多感期」で歌手デビュー。同期は、菊池桃子、吉川晃司、岡田有希子、荻野目洋子、長山洋子、渡辺桂子、田中久美など。
前年にはすでに役者として映画「みゆき」でデビュー。新人賞レースには辞退していたらしく、当時の記憶でも出ていなかったように思います。恐らくはお芝居の方向で売り出すつもりだったと思われます。シングル6枚、アルバム4枚(LP)発表。1986年ごろ引退。


ネット時代になって知ったことですが、彼女、大きな仕事のチャンスを2度失ってるんですよね。驚きました。

まず84年のドラマ【不良少女とよばれて】。

主役のオファーを受けながら、不良役に難色を示した事務所がこれを蹴ってしまったとか。ドラマは伊藤麻衣子主演(本人の直談判だったらしいです)で大ヒットします。

そして85年からのドラマ【スケバン刑事】。

こちらも主演=麻宮サキ役に決まっていながら、新しく主演映画のオファーが。この映画監督にドラマを降板するよう指示され断念。ドラマは主演を斉藤由貴にして大ヒット。後にシリーズ化もしました。

しかも、この主演を張った映画【V.マドンナ大戦争】は大コケ。何という不運か。彼女はひっそりと芸能界から消えてしまいました。

直後に地元沖縄でラジオDJをやってたという報告もありますが、その後は消息不明。何があったのでしょうか。

テレビで様々な企画の番組がありますが、彼女を取り上げたという話は一切聞きません。きっと彼女自身が断っているのだと思います。何がそうさせてしまったのか。芸能界の闇すら感じます。


知名度的にはB級アイドルの彼女。私自身、当時のリアルタイムな記憶を振り返ると、

①割と正統路線のアイドルだったのに、テレビで観た3枚目シングル「ツライ🖤キライ🖤クライMAX」のPVが、合成を使った?コミカルなもので、「この人迷走してるなぁ」と思ったこと。

②名古屋のローカルラジオで、日曜昼ワイドの歌謡電話リクエスト番組に、主演映画のプロモーションで出演していた。元気な人だなぁ、と思ったこと。

この2つだけです。もっとメディア露出していたでしょうが、片田舎の小学生にはまだまだ情報が届きませんでした。「月刊明星」には良く出てたのですが。いま読み返すと化粧品広告にも出ていますね(カネボウ・マイデイト)。


今日取り上げるのは、彼女の5枚目のシングル「風のプリマドンナ」85年6月5日発売。

作曲は陣内孝則。出演映画【V.マドンナ大戦争】の主題歌です。ポッカ「BEACH BOY」CFイメージソングでもあります。

映画【V.マドンナ大戦争】のラストシーンで流れるところです。ちなみに私は本編は見たことありません。

当時から子供ながらに良い曲だなぁ、と思ってました。爽やかで、伸びやかで、まるで米国西海岸の風が吹いてきそうな、それまでの彼女には無かったタイプの曲でした。

後年、どうしてももう一度聴きたくて、MEG−CDという復刻CD、2ndアルバム復刻盤CD、少し前にシングル盤で買い集めました。

音を聴き比べてみると、やはりオリジナルのシングル盤が圧倒的に音が良かったです!

さすが当時のマスターからの音だけあって、とても繊細で自然に感じる音でした。
何だか残響感に包まれているようです。まさしく80年代。ノスタルジーに浸れますねー。


宇沙美ゆかりさん、今どうしているのでしょうか?気にされてる当時のファンの方もたくさん居るはずです。
当時の歌ってる映像やCMでの演技など観るとタレント性はあったと思うのですが…。

いまだに彼女にシンパシーを感じています。ほんのボタンの掛け違いで運が左右してしまった1人のアイドル人生。悲しいですね。

実は私が彼女と同じ誕生日(4月2日)なのも親近感を覚える理由かも知れません。

大人になった宇沙美ゆかりさんにお会いしたいなぁ、などとついつい思ってしまいます。

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