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平子雄一×練馬区立美術館コレクション

 会期 2022年11月18日〜2023年2月12日まで

 場所 練馬区立美術館

 私は、美術に全く詳しくないので、平子雄一さんを存じ上げなかったのですが、久しぶりに練馬区立美術館で何の展覧会を開催しているのか、ネットで検索したところ今は、平子雄一の作品と練馬区立美術館コレクションが開催していることが分かり、平子雄一氏がどんなメッセージを込めた作品を作る人か全く調べずに練馬区立美術館に行きました。

 平子雄一氏の作品は、とても大きなキャンバスにアクリル絵の具で描かれた作品が4枚展示してあり、こちらは撮影OKでした。そこで撮影した写真がタイトル上の平子雄一氏の作品の一部の写真です。

 全く予備知識なく観に行って、最初に観た作品の印象は、最初の作品は、自然を描いた作品だけど家が描かれているのに、そこだけ浮いてるような?自然に拒絶されているような不思議な感じを感じました。

 2枚目の彼の部屋の絵と3枚目の彼の自画像は、暖かい木彫の家の中が描かれているのに、観ていると居心地の悪い落ち着かない気持ちになる絵でした。

 4枚目の絵は1枚目の構図を変えた絵ですが、火事が描かれていて、なんだか1枚目から感じた作品から拒絶されている感じが決定的になって、絵、全体から拒否を感じるような圧迫感がありました。

 遅ればせながら、帰宅してから平子雄一氏の作品に込めたメッセージについて、ネットで美術手帳の記事を読んで、自然を人間の思惑で人工的にコントロールすることへの違和感や、平子雄一氏自身が考える自然の作品にメッセージを込めた作品だったことがやっと分かり、作品全体から感じた拒絶の違いがやっと腑に落ちました。

 1枚目の拒絶は、自然の人を寄せ付けない畏怖の念を表現している絵だったと私は、感じました。

 2枚目と3枚目は、自然との共存を謳いながら人間の傲慢から、自然から拒絶されている違和感を絵から私は、感じました。

 4枚目は、一気に山火事の絵なので、私なりに、昨今の異常気象による山火事や、アマゾンの焼畑による亜熱帯の消失など、人間が自然をコントロールして共存しようとすることの限界と自然からの拒否を表明しているように私は、感じました。

 全く知識なく美術鑑賞するのが私は好きですが、皆さんは、どんなふうに美術鑑賞をしますか。全く知識なく観に行っても感じる気持ちを忘れないで、帰宅後に作者さんを検索して、自分の絵から感じた作品の感想と作者の込めたメッセージ性を擦り合わせるのも楽しいので、おすすめします。

 作品は、大きな一部屋に展示してあるだけですが格安で平子雄一氏の作品が鑑賞できる良い機会なので、近くの方は行ってみるのも良いですよ。

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