11月の読書メーター感想まとめ
11月は出雲に旅行に行ったので、神話に興味が出てきて、児童図書で古事記とかを確認してました。あと、キング牧師→ガンジーの流れでインドに興味が出てきてます。
今月は年末にゆっくり読書出来るといいなぁ。
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1255ページ
ナイス数:17ナイス
ヒンドゥー教―インドの聖と俗
宗教という硬いテーマだし、文庫本の割にページ数があったので、絶対に読み終わらずに図書館に返すだろうと思っていたのに読めた。ヒンズー教の難しい単語が出てくるにも関わらず、良い意味で筆者の文章が軽妙で親しみやすくて好感がもてた。筆者がヒンズー教の魅力を端的に言うと宗教的寛容性であると言っているのも共感できた。異様な修行法やカースト制などを奇異な目で見てしまっていたが、全てがそうではないし、その背景にも迫ることが異文化への相互理解に改めて必要だなと思いました。ガンジーがヒンズー教徒であるということも納得できた。
ガンディー『獄中からの手紙』
とりあえず読みやすくて、獄中からの手紙の背景も要約されて書かれていて良かった。元の本の解釈については僕とは違うなと感じる点もあったが、概ね共感できた。「受け身こそ真の積極的姿勢」って言葉が本文中に出てきて、あ、これ老荘思想の本でも出てきたと思った、内容が思い出せないけど。でもガンジー的ヒンズーが老子っぽい感じがしてきました。老子でいう無為が、無畏でありながらダルマを淡々とこなす様な。貪欲な資本主義を否定し、桃源郷的経済感を持っている感じも似てる気がする。そして似せたい僕がいる。
日本の神様 解剖図鑑
先週、出雲大社に行ったので、その時のあったモニュメントの意味(国造り、国譲り、しろうさぎ)を改めて確認しようと思って手に取りました。絵がいっぱいで楽しかったです。本の後半は魔物、妖怪の類が含まれていて、それなら前半の創世記の神様を充実して欲しかったな。ただ、古事記とかにもほぼ名前だけしか出てこない神様もあるようなので仕方ないのかなぁ。にしても神話とかって皆が面白がって語り継いできたであろうから、歪んだ集合知と言うんでしょうか、とにかく興味深いですね。
古事記─日本のはじまり
国譲りとかが確認したいのと、娘の寝付かせの話のネタにしようと手に取りました。児童図書は性的描写もマイルドにされてて助かる。本の内容はニニギノミコトの天孫降臨の手前まで。僕の記憶の中ではヤマトタケルが草薙剣でヤマタノオロチを倒す事になってたので修正されました。草薙剣で草をなぎ倒すエピソードがどこかで聞いたんだけど無いな。あとスサノオの奇行がすごいな。
わら加工の絵本 (つくってあそぼう)
先日、出雲大社で大しめ縄を見たせいか自分の中でワラ細工したい熱が上がってきて、この本を手に取りました。実際に作り方が載っているのはしめ縄とわらじでした。よく考えたらワラから作った縄が神聖なものとするのはお米文化の日本らしくていいなぁと改めて思う。さらによく考えたら縄文土器の時代から縄を利用してたと思うとロマンある。ただ、稲わらを利用し始めたのは乾田で鉄鎌使って収穫し脱穀するようになった7世紀頃だし、特にわらを生活用品に多用するのも生産量が高まった江戸時代ぐらいのようです。とにかく今年は家のしめ縄つくるぞ
西の魔女が死んだ
子供と図書館に行って、児童図書のコーナーをウロウロしてたら、目にとまって借りてしまいました。読みやすくて、ジブリ的な情景が目に浮かんで、主人公もジブリのような思春期の葛藤があったり、最後は展開を予想してたにも関わらず、ゾワッとして、ウルッとして、読むのを楽しんでしまいました。映像化したら綺麗な感じな気がするし、想像して絵を描いてみたくなる。実写化されてるのを見るかどうか、それが問題だ。
13歳からのイスラーム
イスラム→テロぐらい短絡的なイメージしか持っていない自分のような者には、とても参考になりました。中学生向けで読みやすいし、装丁もスッキリしたデザインで手に取りやすいと思います。一般人にとって宗教とは生活の一部なのだと改めて感じました、そこに正義や悪などということはなく、でも社会的情勢に翻弄される人々がそこにいるわけで。テロの最大の犠牲者はムスリムだという言葉も確かにと。女性のヒジャーブがアジアで流行りだしたのも近年のイスラーム復興後というのは初めて知りました。寛容でありたいものです。
ここまで読んでくれた方、本当にありがとうございます。良かったらスキ、フォローをしていただけると大変嬉しいです。今後も、思ったことをつぶやいたり、挑戦したことを継続的に記事に書いていこうと思いますので、またぜひ見に来てください。