STAY GOLD (ステイ ゴールド)~太陽、がまぶしい、、深夜書店、。
「表、に出ると、太陽がまぶしく、、、
暗い映画館から出てきた俺は、、、」。
真っ白なノートに主人公がそんな言葉を書き込み、
夕陽にそまった画面から「STAY GOLD」の曲が流れて、はじまっていく80年代の映画「アウトサイダー」。
映画のなかで、主人公が死んでいく友達から掛けられる言葉も、。
「夕陽を眺めるその心が黄金なんだ。その気持ちをずっと持ち続けてくれ、」
評論はしない、。
大切な者に好きな映画について話したいだけ、って気持ちも。
この映画は最初と最後が同じ場面でつながっている。つまりは回想の物語だ。
エンディングでも「STAY GOLD」が流れる。
この曲は、スティービー・ワンダーが歌った余りにも美しく、、
心に沁みいる主題歌だった。
当初、レコード化がされないという異例のままラジオ局にリクエストが殺到したという。
レコード化されていれば、間違いなくBillboardチャートで1位となり、この年最大のベストヒットの一曲になっていたと伝わる。
(後にはベスト盤にもサントラ盤にも無事収録されている)。
自転車旅に単身で出かけていた友人の歌人が、先日LINEから綺麗な画像と動画を届けてくれた。
老母、にもその動画を見せてあげたら、とても嬉しそうに喜んでくれた。
光、を受けて涼風にゆれる稲穂をみつめていると、心が洗われた。
詩、のようなもの「詩情」についても考えた。
「詩情」は、誰かと誰かが出逢う瞬間のよろこびに、陽光を。
誰かと誰かが別れる瞬間のかなしみに、雨を感じさせるときだけではないと、。
相反する瞬間の一つ一つにも、それぞれの郷愁を持っていて、
「過去も未来も超えていくもの、」として何故かとても懐かしい気持ちにさせられる。
またたくほどであったりも、じれったいほどにゆるやかに流れたりも、
表向きだけ取りつくろった生き方に問いかけてくる。
誰あれ、どんな生涯のなかにも、
魂のままに動きだして言葉を紡(つむ)ぐことはあまりなかろうとも、
その動きの一つ一つが詩のように美しいことがある。
詩、という存在がいかに生涯に寄り添っているかに気づくのだった。
「真 深夜書店」の登場人物には誰もから疎(うと)まれて、、
誰からも顧(こころ)みられず、、
他者の心を殺すことでしか生きていけない者も在った。
・・・何もかもに拒絶され、見下され、同族殺しの最下層とされても、だからこそ愛も魂も消し去ろうとしても、、
それでもやがてどんな闇夜にも ‶陽光〟があることに気づくのだった。
生命の物語、とは何だろう、より純粋な願いを描く物語としても、。
物語、に触れる心のなかでしか、‶陽光〟そそがれない生命もあるのが現実ってことも、。
それでも、。
懐かしい、未来へ、。
過去も未来も超えていくもの、。
「STAY GOLD」。
どれだけ歳月ながれても、
今現在、世界のどこか薄暗い片隅や、たとえ闇夜につつまれていようとも、
こうした輝きの美学がひっそりとでも奏(かな)で囁(ささや)かれ続けることを心から願わずにはいられない。
動画↓。「The Outsiders 'Stay Gold' by Stevie Wonder」3分57秒
‶この手に過ぎ去ったあの時を そこに懐かしい君にあふれて そこには今も 黄金の時がある 黄金の時が
戻ろう 過ぎ去ったあの遠い昔に 夢を信じていたあの頃に
移ろう空のように すべてのものは失ってしまう
黄金の輝きを
なぜ、この目に見えるのだろう 思い出がかくも生き生きと
今日という日が暮れるときも 大空の片隅にはいつまでも残る
黄金の光が
人生はまたたく間に過ぎ去る 哀しみと優しさのはざまで
この世に生を受けるすべてのものは やがて老いる
黄金の輝きよ〟
【訳詞「STAY GOLD」。】
「表、に出ると、太陽がまぶしく、、、
暗い映画館から出てきた俺は、、、」。
真っ白なノートに主人公がそんな言葉を書き込み、
夕陽にそまった画面から「STAY GOLD」の曲が流れて、はじまっていく80年代の映画「アウトサイダー」。
映画のなかで、主人公が死んでいく友達から掛けられる言葉も、。
「夕陽を眺めるその心が黄金なんだ。その気持ちをずっと持ち続けてくれ、」
評論はしない、。
大切な者に好きな映画について話したいだけ、って気持ちも。
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