推しは「月」です（2000字チャレンジ）
アメリカの民間企業の無人月着陸船「ブルーゴースト」が、無事に月に着いたらしい、というのをネットニュースで見た。
はるか昔のアポロ11号の時には、全世界で中継されたというが、それから比べると随分温度差があるな…やはり、無人だからだろうか。ところで、
数年前から、私の推しは月である。
きっかけは矢野さんのツイートだ。
元々矢野（顕子）さんのファンで、曲もよく聴いていた。自営業やら子育てやらで、音楽というもの自体から遠ざかってしまったが、数年前、矢野さんのTwitterをたまたま見て、彼女が「宇宙」にはまっていることを知った。
「宇宙」…誰もが一度はロマンを感じるトピック。矢野さんみたいに、創作活動にいそしむアーティストであれば、なおさら興味を持つのも意外ではないが…矢野さんは真剣に「宇宙に行きたい」と思っているらしかった。
宇宙遊泳のためには「泳ぎができなくてはダメだ」と知って、スイミングスクールに通い始めた。冗談のようだが、本人はいたって真面目である。
宇宙飛行士の野口聡一さんにもコンタクトをとって、彼の作った詩に曲をつけたり、対談してそれが1冊の本にもなったりした。
最初は「微笑ましいエピソードだなぁ」くらいに思っていたが、あるときなにかで、「地球と月の距離はロケットで3日分だ」と知って、「げ、そんな近いの？」と、驚いた。
鹿児島を出て、半日かけて愛媛の実家に行き、2泊してまた鹿児島に半日かけて戻る、という行程と同じ時間軸で、月に到達できるのか…と思うと、俄然、宇宙や月が身近に感じられるようになったのである。
そして近年の科学技術の発達のスピード。57歳の私が元気でいられる間、この十数年のうちに、案外ワンチャン、月や宇宙に行ける可能性もなくはないのでは…？と密かに心躍らせるようになった。
いや無理でしょ、と思ったあなた。
考えてみて。15年前の2010年、将来、子供からお年寄りまで、情報収集、エンタメ、決済、家電操作、はては仕事や勉強まで、スマホやタブレットで楽々こなす世の中になっている、と想像してました？（私はしてなかった！）
とすると、この先の15年で、一般に近い人でも宇宙旅行が可能になっている、というのはあながちただの夢物語ではない気がしてくる！
矢野さんの行動も、「突飛」ではなく、「まじ」なこととして、射程距離内に考えていいような気もしてくるのであった。
15年後といえば、わたくし60代後半。ぎり、行けるか？という年齢。ちなみに、「スター・トレック」の俳優、ウィリアムシャトナーさんが2021年に宇宙旅行に参加したときは90歳。
月まで行くにはもう少し体力や健康面の強靭さが要るだろうけど、60代ならまだなんとかなるのでは…
そして次の問題は費用。
お金配りおじさん「前澤社長」が12日間宇宙に滞在した時の旅行代金は50億円だったらしい😳
手も足もでんわ！
と思ったあなた。これが将来、年間数百人程度が宇宙旅行する時代になると、1000万、場合によっては数百万で行ける可能性もあるんだとか。
夢がありますなぁ😍
ところで宝くじって買ったことあります？
私は一度もない。なんというか、全くロマンを感じないからだ。
たいていみなさん、一度や二度は「宝くじ当たったらどうする？」という話をしたことがあるでしょう。
私たち夫婦の見解は、「宝くじが当たっても、誰も幸せにならない」だ。
いきなり大金が手に入る！
と、誰しも一瞬テンションあがるでしょ？
でもその使い道を具体的に考えれば考えるほど、なんか自分たちのショボさが際立ってきます。
●借金の返済
●家や車を買う
●うまいもんを食い散らかす
●あるだけ賭け事に使ってみる
なんか…全くワクワクしてこない…特に散財系は後に虚しさだけが残りそうです…
じゃあ家族やお世話になった人に分けよう、と考えてみると、どこまでの誰に、いくら上げる？となると、これまた人間関係の意外な白黒（自分が相手をどう思っていたか）をつきつけられ、結構いや〜な気持ちになります。夫婦間で意見の相違もあったり。
慣れない大金、使う器がなければまさに「持て余す」（そんなの当たってから悩め！という話ですが）
ちなみに友達のところは、家族（義父・義母・夫）でその話になり、上記のような現実的な使い道の話になるにつれ、徐々に険悪になり、最後はものすごい言い合いに発展したそう…（友だちは「いや、当たってないから…」と呆れたらしい）
しかし！
「宇宙旅行」「月旅行」に使う！
となれば、俄然「それよ、それ！大金はそういうことに使わにゃ！」と奮い立ってきます💪
たとえ親戚筋に露見しようが、
「すみません。月に行きたいんで」
といえば、誰も文句は言えまい。
これぞまさしく正しい使い道。
ということで、日々私は、youtubeのエクササイズダンスを踊り、来月の誕生日には天体望遠鏡を買ってもらう約束をシェフに取り付け、60歳になった暁には、毎年宝くじを買うと心に決めているのでした。
