【韓国好きの人へ】「搾取社会ソウル」を読んで。
「韓国の貧困ビジネス」
この言葉を聞いて何かピンとくる人は少ないのではないか。
私たち日本人は韓国の音楽や、美容など優れた要因にだけ目が行く。
特に韓国好きを公言している人は読むべきだ。
実態を知らずに、KPOP、韓国アパレル、カフェだけを見て「好き」と言えるだろうか。
私もそうだった。
「韓国は日本よりコンテンツ産業でグローバルに成功している」。
こう考えて成功のきっかけの断片を探して求めている。
ただ、この考えではほぼ全てにおいて韓国の方が日本より優れているというバイアスになってしまう。
この本は、韓国の現実は華々しいものじゃないという現実を教えてくれる。
タネ本にしたのはこれ。
韓国ソウルにあるチョッパンにスポットをおいている。
【チョッパンってなに?】
まず、チョットパンとは何なのか。
まぁ、要するに貧困層が住む住宅といったところだろう。
部屋を細かくパーテーションやガラスで分離して部屋として貸し出す。
弱者を狙った違法賃貸•貧困ビジネスの実態。
それも地方ではなく、首都ソウルにある。
2019年時点において、ソウル市内だけで3296名がチョッパンに住んでいる。
【なんのためにチョッパンはあるのか?】
ホームレスを食い止める「防波堤」に役割を果たしている。
背景には日本と同様に住宅価格の高騰があるようだ。
私が昨年ソウルに行った時は、ホームレスの少なさにびっくりした。
日本の新宿・渋谷にはあんなにたくさんのホームレスがいるのに。
つまり、ソウル市内のチョッパンを全て解体すればソウル市内にホームレスがたくさん生まれてしまう。
【なぜなくならないのか】
チョッパンは家族ビジネスだ。
家族間で相続、売買されていることが多いのだとか。
韓国の政府はなぜ対策しないのかという疑問が生まれると思う。
どうやらそうじゃないらしい。対策ができない。
お金持ち側からすれば、それもそのはず。
部屋の面積を極限まで狭くして、賃貸する。
そしてメンテナンスは全て入居者にやらせる。
これで月に数100万は家主の手元に入る仕組みなのだ。
それも違法だから無税で。
【メッセージ】
この実態を知った上で、韓国が好きだと言えるのか。
もう一度自問自答することをお勧めする。
また、「貧困ビジネス、チョッパンを容認している社会全体に警報を鳴らすべき」との考えのもと日本に伝えてくれた著者、出版社のジャーナリズムに感謝したい。
吉井航 K-POPビジネスオタク🇰🇷
韓国🇰🇷のK-popビジネスニュースを中心にライター活動中!
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🫧読書好き社会人3年目🗼
🫧TOPIK:3級保持(5級目指して勉強中)
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