質的社会調査を学ぶなら必須のこと
日本には、大学で取れる社会調査士、大学院で取れる専門社会調査士という社会科学の調査のエクスパートだと名乗るための資格がある。
これを持っていないと、大学に就職するのが難しいということになっていて、調査系の社会学者は、大概、科目を持たされる。私も、質的調査の方法論の授業、それから調査実習はもちろん、量的調査の方法論の授業や、学内での質問紙調査の調査実習までやっていた。つまり、リサーチクエスチョンを立てて、質問紙を作って、調査を実施してSPSSを使って解析する、という作業をやりながら取りまとめながら教える、みたいなことまで、やらされて、かなりしんどかった。
さすがに、統計それ自体の授業は持たされてなかったんだけれど、一歩間違えると、そうなっていたと思うし、まぁ、ジェネラリスト志向の大学に勤めていたから、かな。東大とか京大とか、みたいな大学でなく、その下なら、専門家志向でなくジェネラリストを育てるってことになってるんだと思う。
しかし、日本のその社会調査士資格の授業のやり方、特に調査実習も、日本の外でも調査を仕事でやるなら、やらざるを得ない方法に併せて、改変しておいたら良いと思うよ。
例えば、それなりの大人数の質的調査のプロジェクトというのは、以下のようにして進められる。
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