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うぐいす餅、雪柳、流氷とけて春になる

「りこちゃん、おやつ持ってきたよー。」
今日も こざるちゃんが、おやつを持って、
りこちゃんの部屋にやってきました。

「こざるちゃん、ありがとう。」
りこちゃんは、今日のおやつは何だろう?と
こざるちゃんが持って来たお盆を じっと見ます。

「今日は、うぐいす餅だよ!」
「あらー、嬉しいねー。」
こざるちゃんは、綺麗な うぐいす色の和菓子を
りこちゃんの前に置いて、お茶を淹れます。

「はい、お茶、どうぞ。」
「ありがとう。」
「熱いから、気をつけて少しずつ ゆっくり飲んでね。」
「うん。」

「うぐいす餅、綺麗だねー。」
「そうね、とっても綺麗ね。」
二人は、しばらくの間、うぐいす餅を眺めています。
そして「いただきまーす。」

「りこちゃん、美味しいねー。」
「美味しいねー。」
二人は、ニコニコ とっても嬉しそうに
うぐいす餅を食べます。

「これ、八百屋さんの先の和菓子屋さんで買ってきたんだよ。」
すぐ近くに商店街があって、そこの和菓子屋さんです。
「それでね、並木道に 雪柳が咲いていたんだ。」

こざるちゃんは、撮って来た雪柳の写真を
りこちゃんに見せます。
真っ白な小さい花が、たくさん咲いていて、雪に覆われたようです。

「まぁ 綺麗だねー。」
「うん、とっても綺麗だよね。」

春になって、次々、いろいろな花が咲き始めています。

ラジオからは流氷のニュースが聞こえてきます。
昨日、北海道の根室で、流氷接岸初日となったそうです。

「りこちゃん、根室に流氷が着いたんだって。」
「あら、そうなの。」
「うん、平年より25日も遅いんだって。」
「あらー。」
「もうずいぶんと、気候も変わってきているからね。」
りこちゃんは、うんうん、頷いています。

「でも必ず春がやって来て、ちゃんと草木が芽を出して、花が咲くよね。」
「そうねー。」
自然は、すごいです。


今日も こざるカフェでは、ゆっくりゆっくり、
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
花が咲き始めて、急に春がやってきたような感じです。
よい毎日でありますように (^_^)


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