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無駄をなくして、美味しく ありがたく

また週末がやって来ました。
「早いなぁ。」
「先週の週末も思ったけれど、連休って あったっけ?」
もう すっかり普通の週末です。

いつものように、こざる達は、賑やかに お喋りしながら、
朝ごはんの仕度をしています。

ラジオからは、食品ロスのニュースが流れてきます。
スーパーでは、期限切れが近い食品を値引きして売っています。
今まで、そういうことをしていなかったコンビニでも、
試験的に始めるようです。

「ぼく達、スーパーに行って、そういう値引き商品があると
やったー!って、買うよね。」
「うん、だって すぐに食べるし、それで安くなるなら 万々歳だよ!」

こざる達は、安くても食べないものは買いませんが、
食べるものであれば、食品が無駄にならずに安く買えるなんて
とてもいいことだと思います。

「りこちゃんは、子供の頃、戦争で食べる物がなかったし、
終戦後も食べる物がなくて苦労したから、
だから まだ食べられるのに廃棄するなんて勿体ないって、
よく言ってたよね。」

りこちゃん世代の高齢者は、同じように感じている人が多いと思います。
食べる物がなければ、生きていかれないのですから。

「毎日の普段の食事もそうだけれど、クリスマスケーキみたいに
その日だけのイベントで、たくさんのお店が大量に作って、
たくさん売れ残って、結局、捨てることになるけれど、
ああいうことも なくすように、ちゃんと改善した方がいいよね。」
こざる達は、皆、うんうん頷きます。

「材料も、作るための労力も、もったいないよ。」
「クリスマスケーキだって、泣いてるよ。」
「そうだね、せっかく綺麗に出来上がって、
どこの家でクリスマスを祝って食べてくれるのかなぁって
楽しみにしていたのにね。」
そうですね。

「たくさん作って売れ残るんじゃなくて、売り切れるようにしないとね。」
「お店は、まだ買うお客さんがいるのに、売り切れだと
 その分の売り上げが減るからって思うんだろうけれどね。」

いずれにしても、食品ロスの問題には、
真剣に取り組んでいかないと、と思います。

「すぐに解決しないことでも、少しずつ、皆で、少しずつ、
ゆっくり始めていけばいいんだよ。」
こざる達は、皆、うんうん頷きます。

「ただいまー。」
すぐ近くの美味しいパン屋さんへ行っていた こざるちゃんが
パンを買って帰って来ました。

「おかえりー。」
「バターロールと、あと抹茶クリームパン、買ってきたよー。」
「わぁ、美味しそう!」

ラジオからは、ゆっくりしたテンポの歌が聴こえてきます。

「僕らは空を見ていた この街から
優しい香りが いつも包み込む」

大泉洋 with STARDUST REVUEの『本日のスープ』です。

こざる達も一緒に歌います。

「ここからは二人 同じ速さで歩いていこう
これからもずっと好きな景色に囲まれながら
いつものあの店のスープに キミの笑顔が溶ける」

朝ごはんの仕度が出来たようです。
「りこちゃん、呼んでくるねー。」
こざるちゃんが、歌いながらりこちゃんの部屋へ向かいます。

「りこちゃーん、朝ごはん、出来たよ。
美味しいバターロールと抹茶クリームパン、買ってきたよ。
皆で 一緒に食べよう!」

こざるカフェは、今日も ゆっくり始まって
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
毎日、美味しく ありがたく、無駄なく、食べたいですね。
よい毎日でありますように (^_^)

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