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ドラマ「星降る夜に」のムロツヨシは大石ドラマ「アフリカの夜」の松重豊だ!!

今クールのイチオシ、
火曜ドラマ「星降る夜に」

脚本は大石静さん
私の大好きなドラマ「アフリカの夜」の脚本家である。

#6のラストで衝撃的に登場した伴宗一郎(ムロツヨシ)。
雪宮鈴(吉高由里子)が大学病院で命を救えなかった妊婦の夫だ。鈴をSNSで誹謗中傷したり、自宅を特定し窓にコンクリートを投げ込んだり、病院までストーキングしたり、執拗に追いかけている

大石静さんのドラマは主人公の女性が過去の傷と対峙し乗り越える物語が多い。「星降る夜に」では産婦人科の医師である鈴は、宗一郎の妻を救えなかったことが過去の傷となっている。

鈴は宗一郎から訴えられ無罪になったものの、大学病院を追われてマロニエ産婦人科に逃げて来た。


この構図は「アフリカの夜」の主人公杉立八重子(鈴木京香)と同じだ。

八重子は、肩書きや年収といった言わばカタログで選んで火野史郎(松重豊)と結婚する。結婚式当日、夫の史郎は横領罪で逮捕されてしまう。カタログ女だった自分はバカだったと思いながらも、心の傷と向かい合い切れていない八重子はメゾンアフリカというアパートに逃げ込む

史郎は釈放されてからも執拗に八重子を追いかける。電話で相手にされなければ自宅を突き止めて復縁を迫ったり、留置所から逃げ出して職場に押しかけたりとすごい執念で。

八重子はメゾンアフリカの住人達と関わる中で火野史郎と向き合う強さを得て、対峙して成長する。(この話は↓ここに詳しく書いています)

つまり……
「星降る夜に」のムロツヨシは「アフリカの夜」の松重豊
「星降る夜に」のマロニエ産婦人科は「アフリカの夜」のメゾンアフリカ

吉高由里子=鈴木京香=X
ムロツヨシ=松重豊=Y
マロニエ産婦人科=メゾンアフリカ=Z
であるとすると

大石脚本ドラマ=
傷ついてZに逃げたXが、Yと対峙することで心の傷を乗り越え成長する話
という公式が成り立つ。

大石静さんのドラマは、自分の人生の傷や痛みには自分で向き合うしかないというメッセージにあふれている。


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