とある衝撃的な自主保育(ネガティブな意味で)
我が家には幼稚園児が一人いる。引越し前と後に色んな幼稚園を見学に行って、その中には都内近郊で見つけた自主保育といわれるものもあった。
自主保育ってなんじゃという、以前の私みたいな人のために
→就学前の子どもを持つ親が集まり、共同または交代で子どもを見守りながら保育する事。園舎を持たず、公園や自然の中で活動する事が多い。
よく聞くキーワードが
見守る、寄り添う、共に育つ、自然の中で。
ね、なんか素敵でしょ?
私自身の幼稚園生活を振り返ると、園舎が都会の真ん中にあって園庭はコンクリート貼りで狭く、それなりに楽しんではいたのですが「自然の中で伸び伸び子育て!」というやつに憧れがありまして。まさにないものねだり。
さらに私自身が長女だったので親も不安だったのだろうと今では思うのですが、親の過干渉は良くない、と思うことも多かった。
その反動もあって「見守る育児」というものに強く惹かれたんですね....
うきうきと見学に行って、何度か参加したのですが、色んな意味で衝撃的だった。(ただし1箇所しか参加していないので、この自主保育が標準とは思わないでください。
1箇所参加したくらいで語るなというご意見もあるかもしれませんが、自主保育素人だからこそ見えることもある気がして。団体の特定を避けるため一部フェイクを入れています)
1)見守ると放置の境がよくわからない
初めて参加する時、都内近郊の公園でみんなで遊ぶというので参加した。
娘がよちよち歩きの子どものそばを全速力で駆け抜け、ぶつかりそうになったので「危ないよ、気をつけて」と口を出すと「私たちは見守ることを大事にしています。
子ども達は自分で育つチカラがあるから。ここでは親は口を挟まないことにしてるの」と古参の参加者にやんわりきっぱり注意された。
でもさでもさ、よちよち歩きだよ相手は。ぶつかったら普通に危ないよ?と反論したら
「怪我して初めて学ぶこともあるから、親がその機会を摘んじゃいけない」
とのことでした。なんだかもやもや。
2)リーダーがよく言えばカリスマ
リーダーはふんわりナチュラル系の、とても美しく素敵な女性なんですが、彼女のコミュ力、文章力がすごい!
丸写しして引用するわけにはいかないので、雰囲気だけ察してほしいんですが、
「親も子もみんなで育ち合う幸せ!子どもは自ら育つ力を持っています。それを見守っていくと、奇跡のような瞬間に立ち合うことができます。さぁあなたも仲間になりましょう(キラキラ)」
みたいな。
遠くから見ると素敵に見えたのですが、その場に参加して、リーダーを囲んで目をキラキラさせている他のお母さん達が、リーダーの意見にはひたすら頷く姿がどうにも宗教じみてて気持ち悪かったんです。
そしてなにより、リーダーの子どもが放置されすぎで、小さい子は突き飛ばすし遊具は独り占めだし、やりたい放題で見守ってなんていられなかったんです。
小さい子を突き飛ばしているのに、「あの子達も自ら学び成長すれば自然に解決策を見つけるから、それまで見守りましょう」
って本気?それでいいの?
3)結論じみたもの
自主保育って良くも悪くも参加者次第、リーダー次第。
リーダーの思想が強く反映されるし、所詮保育については素人の集まりなので、極端な方向に向かいがち。
きっと素晴らしい自主保育もたくさんあると思う。でもおかしな方向に向かっているものもある。
自分ががっちり主体的に関わり、この自主保育という場を育てていくんだ!位の気合いとか、一人一人の力量や覚悟も要求されるなと思いました。
そこまでの力量も覚悟もないヘタレな私は、結局先生方の熱意を感じた普通の幼稚園に娘を入れました。
でも未だに見守る育児には憧れがあるのです。その話はまたいずれ。
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