いつか訪れたい日本の城
私は日本のお城が好きです!
きっかけは姫路城?
初めて日本の城を訪れたのは、小学校4年生の時、姫路城でした。
両親は旅行先のチョイスがかなり渋めなため、お寺や神社ばかりを巡っていたその旅行。私はすっかり飽きていました。(と言いつつ、今はすっかり神社仏閣好き。血は争えません。)
そんな退屈な旅行中、唯一ワクワクした場所が姫路城でした。外観、内部、なぜだかわかりませんが、魅了されたのを覚えています。(特に鶯張りの床!※敵が来た時にわかるようミシミシ音がする仕組みの床です。)思えばこの時の体験が今につながっているような気がします。
沖縄で城熱に火がついた!
中学・高校時代、地理と日本史はあまり得意ではありませんでした。しかし、社会人になり、通訳案内士の資格を取得する関係で学ぶ必要に迫られました。大人になってから学び直してみると、これがなんとも面白い!なんで学生時代にもっと勉強しなかったんだろう…なんて後悔したほど。今ではどちらも大好きです!
試験終了後に行った沖縄旅行。せっかく学んだ世界遺産を実際に見たいと思い、首里城、今帰仁城、中城城を訪れました。
特に印象に残っているのは、中城城です。3つの中では一番地味なのですが、数少ない遺構に魅力を感じました。そして、ふっと風が吹いた瞬間、なぜか胸が熱くなったことをよく覚えています。
この体験をきかっけに私の城熱に火がつき、100名城のスタンプ集めが始まります。
大阪城、名古屋城、二条城などメジャーなお城はもちろんですが、旅行に行くときにはかならず近くに100名城があるかをチェック!少しずつ、スタンプを集めていきました。といってもまだまだですが…
「これが城なの?」という場所も結構あり、そんな場所を訪れるのも楽しみの一つです。
妊娠中に訪れた小田原城では、歩くのが苦しく感じ、天守の最上階までたどり着けませんでした。通常であれば絶対に行くはずなのですが、体調を優先。とりあえずスタンプだけはゲットしました。(もはや目的が城に行くことからスタンプになっている気も…)
再び首里城、今帰仁城、中城城へ
産後しばらくはスタンプ集めもお休み。しかし、息子が2歳で沖縄を旅行した時、スタンプ集めのきっかけになった3つの城(首里城、今帰仁城、中城城)を再訪。もちろんスタンプもゲット!ゆっくり見ることはできませんでしたが、なんとも感慨深かったです。
そして、翌年も沖縄旅行へ。ここで息子から驚きの言葉が
「また、首里城に行きたい!」
というわけで、息子3歳で再び訪れた首里城。
あれ、この子もしかして城好きなのかも?
と一瞬思いましたが、さすがに都合良く考えすぎかな?首里城はちょっと他とは見た目も違うし、お城好きなわけないか。
なんて、そのまま気に留めずにいました。
時間をかけてゆっくりお城を見たいという思いもあり、子連れで訪れる元気はなかったため、その後しばらく100名城のスタンプ集めはお休みすることに。
金沢城で息子の城好きを確信
しかし、夫のアメリカ駐在が決まります。
「もう、お城に行けない!」
そう思った私は出発直前、今後しばらくは一緒に旅行できないであろう母との思い出作りも兼ねて、母、息子そして私の3人で石川に行くことにしました(夫は先に渡米していました)。母は石垣好きなので、石垣マニアにはたまらないという金沢城が最大の目的地でした。
金沢城を訪れた日はあいにくの雨、春と言ってもまだ肌寒く、少しどんよりとした気持ちで城内を巡りました。
しかし、息子(当時4歳)は雨も寒さもなんのその。とても楽しそうな様子!
説明の映像を見た後、城内の天井(梁というのかしら?)を見上げずっと立ち止まっています。
正直、寒くて私も母も次に行きたいのですがなかなか進んでくれない。
ようやく移動した先の休憩所でほっと一息。そこで息子が私に耳打ちします。
「僕ね、前ここに住んでたの」
(えー?まさかの前世記憶ですか?)
と思わず笑いそうになりましたが、そこは我慢。息子なりに惹かれるものがあったんだろうななんて微笑ましく聞いていました。
翌日は晴れ。予定を変更し、再び金沢城に行くことにしました。
もちろん、息子は大喜び!今度はゆっくりとすべて周ることができました。
普段は「疲れたー」とすぐに休みたがる息子が一度も疲れたと言わずに広い城内を歩く姿をみて、確信しました。
「この子、城が好きなんだ!」
自分と同じものに興味をもってくれる。私にとってこんなうれしいことはありません。
それまではどうせ行ってもゆっくり楽しめないと思い、控えていた城巡りでしたが、互いに我慢しなくてよい、むしろ一緒に楽しめる、共通の趣味になったわけです!
いつか訪れたい場所
現在、アメリカで暮らす私たち家族。6歳になった息子は時々思い出したかのように、「金沢城また行こうね!」といいます。「日本には他にもお城がいっぱいあるんだよ」と伝えると、「そうなの?」と目を輝かせて言います。
今は簡単に帰国できる状況ではありません。仮に一時帰国できたとしても旅行にはいけない状況ですよね。いずれにしても現在、お城を訪れることはできませんが、日本に戻ったら、成長した息子と一緒に100名城スタンプ集めを再開したいと思っています。
そして、私にはずっと行ってみたいお城があります。
それが熊本城です。
いつか行きたい!と思ってはいたのですが、そうこうしているうちに、2016年に被災。行っておけばよかったと強く後悔しました。
全ての工事完了は2037年度の予定という長い道のりになる
出典:熊本日日新聞
ということですが、いつか絶対に訪れたいと思っています。
熊本城の地震や首里城の火災そしてコロナによる移動制限など、そこに存在すること、そしてそこに行けることは決して当たり前ではないのだなと改めて考えさせられます。
城巡りに限った話ではありませんが、今ここにあること、いることに感謝して日々過ごしていきたいです。
この記事はこちらの企画に参加しています。
うまく言葉にできませんが、この視点がとても勉強になりました。
トップ画像はさちこりんさんのものをお借りしています。ありがとうございます。
お読みいただきありがとうございました。