「楽しい!」がいっぱい聞けた和紙色塗り@岐阜幼稚園
園庭には藤棚の葉の緑、カラフルな遊具、下駄箱に並ぶ小さな靴。
顔がほころぶ空間、幼稚園。
そこに飾られた「こよみのよぶね」の旗。
いよいよ制作が始まる「こよみのよぶね」。
10月25日、岐阜市西野町にある岐阜幼稚園では、毎年恒例の園児による和紙の色塗りが行われました。
岐阜幼稚園の年長さん2クラス、54名の園児が参加してくれました。
1グループに3、4人ずつ分かれて真っ白な和紙5枚ずつ、色を塗っていきます。
園児たちがそれぞれの机に移動して作業スタートです。
色とりどりの絵の具、むらさき色のグループからは
「カルピスぶどうあじみたい。おいしそう!」と楽しそうな会話が聞こえてきました。
1枚目はそれぞれが好きなように塗りはじめます。
大胆に塗る子、踊りながら塗る子、塗り残しの白い部分を丁寧に塗っていく子、個性があって楽しい!
手のひら絵の具塗って手形を押している子もいました。
2枚目になると、どうやって塗ったらいいか相談しているグループも!
「はしっこからぬったほうがいいね」
どのチームよりも早く終わらせるゲームのように楽しんでいるグループも。
直接カップから絵の具を流して、筆でひろげる作戦でした!
面白いですね、子どもたちの発想。
「これスプラトゥーンだ」という会話も聞こえてきました。みんなゲームやっているのかな。
1クラスが色塗りの間、もう1クラスの園児は「こよみっけ」を書きました。
「こよみっけ」は、制作ワークショップや岐阜市内のこよみっけ記入場所で書いていただける大きめの短冊。
一年を振り返り、何かあった月の短冊に思い出など好きに書いてもらえます。
こちらも各月の船に乗ります。
園児たちは自分の誕生日月のこよみっけを書いてくれました。
「楽しかったって書いたよ!」と教えてくれた子もいました。
塗り終わった和紙を乾かしていると、子どもたちは色とりどりの和紙の下をとても楽しそうに走っていました。
こんな空間、大人も通りたくなります。
──先生から見て、この行事にどんな感想をお持ちですか?
「1年を振り返ることができるし、みなさんに子どもたちが塗った和紙を見てもらえることは嬉しいですね。子どもたちが、こよみとはカレンダーということだと初めて知る機会にもなりました。子どもたちは色塗りが大好きです。この日を楽しみにしていましたよ」
──みんな個性的ですね。
「ありがとうございます! 個性が取り柄なので!」
先生の笑顔にとても嬉しくなりました。ご協力ありがとうございます。
途中通った年中さんたちに「こよみのよぶねだよ」「よる、ひかるよ」「10がつになるよ」と教えてくれた年長さん。頼もしいです!
今年塗ってもらった和紙は、10月の行灯に使われることになりました。
岐阜幼稚園のみなさん、ありがとうございました。
冬至の日、あたたかくして長良川に見にきてくださいね。