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やりたいことが見つからない方へ 思考をクリアにする「1分瞑想」のすすめ
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ちょうど1年ほど前、私はキャリアについて悩んでいました。転職サイトをみてみたり、興味のあることを勉強してみたり、いろいろ試してみましたが、結局どれもしっくりこず迷ってばかりの日々でした。
そんなとき、大好きなバンド・yonigeの牛丸ありささんに影響を受けてはじめたのが瞑想です。はじめは単なるリラクゼーションのつもりでしたが、瞑想を習慣にすると言語化できていなかったモヤモヤが晴れ、自分が本当に“やりたいこと”に意識を向けられるようになりました。
今回は、“やりたいこと”模索中の方におすすめしたい「1分瞑想」についてご紹介します。
「1分瞑想」をすすめる3つの理由
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自分の心の声に耳を傾けられるようになる
「心が穏やかな状態になると、より些細なことにも耳を傾ける余裕が生まれます。直観力が開花し、物事がクリアにみえはじめ、より今に集中できるようになるのです。」
Appleの創業者・スティーブ・ジョブズの言葉です。彼は生涯を通じて瞑想を行っていました。
心がざわついた状態だと「過去の失敗」や「未来への不安」にとらわれて、「今この瞬間」をおろそかにしがちです。1年前の私もそうでした。やってみたいことはあるけれど「今さら遅いかな」「才能ないし」と言い訳ばかりを思い浮かべて、今“やりたいこと”から目を背けていたのです。
しかし、瞑想で直感力が身につくと「今やりたいことは何か」「そのために何が必要か」と物事をシンプルに考えられるようになりました。結果、「書く仕事がしたい」「まずはwebライティングを学ぼう」と進路を明確にできたのです。
瞑想は「今この瞬間」に集中するトレーニングです。自分の中の小さな声に耳を傾けてみると、本当に“やりたいこと”の糸口がみつかるかもしれません。
集中力を高めて、可能性を引き出せる
1年前、私の本棚には、やりかけの参考書や数年来の積読がぎっしりつまっていました。成果が出ないとやる気がなくなったり、仕事に追われて存在すら忘れてしまったり。そうした経験が積み重なった結果、何か思い立っても「結局またできないし」とやる前から挫折することすらありました。しかし、この負の連鎖も瞑想によって断ち切ることができたのです。
瞑想は、集中力の向上にもつながります。雑念を振りはらって今に意識を向けることで、目の前の課題に集中して最後までやり遂げる力が身に付くのです。
瞑想をはじめてから読みかけの本が減り、やみくもに参考書を買うこともなくなりました。ライティングを学ぼうと決めてからは、成果が出なくてもとにかく目の前の記事を書き続けることができています。noteの更新を続けられているのも、瞑想の成果のひとつです。
瞑想を通じて集中力を鍛えることで、自分でも思いがけない新たな可能性を引き出せたり、あきらめていた目標を実現できたりするかもしれません。
参考:DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー「マインドフルネスは4つの確かな成果をもたらす」
時間・場所を問わず、1日1分からはじめられる
とはいえ、「瞑想」ときくと難しく感じる方も多いと思います。禅僧が坐禅しながらだとか、自然の中でヨガのポーズをとりながらだとか、修行などの特殊な環境で行うもの、というイメージがあるかもしれません。
しかし、まったくそんなことはありません。素人の私でも、初日から頭がすっきりするのを実感できました。時間も場所も自由、特別な道具も必要なく、1分からでもはじめられる、これ以上ないほど手軽な習慣なのです。
習慣化のコツは、取り組むハードルを下げること。筋トレや早起きの習慣が1ヶ月以上続いたことのないズボラな私でも、「1分瞑想」はハードルが低いおかげで長く続けることができました。
仕事もプライベートも忙しく、なかなかまとまった時間がとりづらい方も多いと思います。そんな方にこそ、毎日1分だけでも効果を得られる瞑想がおすすめなのです。この後「1分瞑想」のくわしいやり方をご紹介しますので、ぜひ一度、記事を読みながら実践してみてください!
カンタン「1分瞑想」のやり方
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落ち着ける場所を整えましょう
瞑想を行う場所は自由です。電車、職場、公園、どこでもOK。ただし、慣れないうちは周囲の音が気になって集中しづらいかもしれません。その場合は、自分の部屋など静かな場所で行うのがおすすめです。
リラックスできる姿勢をとりましょう
瞑想というとあぐらや坐禅のイメージが強いですが、実は座り方も自由です。床に座っても椅子に腰掛けてもOK。大切なのは、身体に余計な力が入らずリラックスできる体勢をとることです。そのためのポイントが3つあります。
背もたれや壁に寄りかからないこと
骨盤を傾けず、まっすぐ背筋を伸ばすこと
首や肩まわりは余計な力を抜くこと
背中が反ったりアゴが上がったりしないよう、頭のてっぺんから糸で吊られているのをイメージしてみてください。手はヒザに軽くのせるか、ぶらんと下に垂らします。自分がリラックスできる体勢をみつけましょう。
呼吸に意識を向けてみましょう
いよいよ瞑想タイムです。まずは軽く目を閉じましょう。まぶたをうすく開いた半眼の状態でもOKです。
視覚・聴覚の意識は断ち切って、呼吸を感じてみてください。無理に深呼吸せず、普段どおりの自然な呼吸で大丈夫です。息を吸うと肺がふくらみ、息を吐くと肺がへこんでいく感覚に意識を向けましょう。
瞑想中に考え事がよぎっても「集中できてない」と反省する必要はありません。「今、何かを考えたな」と受け止め、思考を手放し、ふたたび呼吸に意識を戻しましょう。
アプリや動画の活用もおすすめ
はじめのうちは、瞑想アプリやYouTube上の動画を活用するのもおすすめです。波音などの環境音とやさしいガイド音声で、自然にリラックスして瞑想に集中することができますよ。
参考:Youtube「May Okita 精神科医・シンガー」チャンネル
自分の可能性をみつめてみよう
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1年前の私は自信のなさや将来の不安から、“やりたいこと”にフタをしていました。しかし、瞑想を通じて「今この瞬間」に意識を向けられるようになると、少しずつ自分の心の声をきくことができるようになりました。結果、「書く仕事がしたい」という目標をみつけ、今この記事を書くことができています。
もしぼんやりと“やりたいこと”がみえてきた方は、目の前の課題を設定してみるのもおすすめです。私は、女性向けキャリアスクール・SHElikesで本格的にライティングの勉強をはじめました。
SHElikesはライティングをはじめ、Webデザイン、動画制作、マーケティングと幅広い分野について学ぶことができます。コース内のジャンルも充実しており、ライティングなら「セールスライティング」から「エッセイライティング」まで、多様なスキルを習得できるのが魅力です。選択肢を広げながら、“やりたいこと”をよりクリアにしていくことができています。
心を落ち着けて自分の素直な声に耳を傾けてみると、おのずと“やりたいこと”がみえてくるはず。皆さんも、ぜひ今日から毎日の「1分瞑想」をはじめてみませんか。
※本記事はSHElikesの受講生を対象とした「ライターコンペ」の応募作品です。