見出し画像

母さんごめん、もう無理だ #塚本本棚

正義の為に犯した罪は、何によって購われるのか?人生の転落要素とは何か?涙の出る傍聴見聞録。

今日は「母さんごめん、もう無理だ( https://amzn.to/2TVfsRI )」朝日新聞社会部 (著) #塚本本棚

絶対に家族を不幸にさせない、という思いから人生の転落のケーススタディの分析を進めています。

本書は、裁判の傍聴席からの視点で淡々と様々な裁判の様子が記されています。その中には善や悪と一概に区別できるものは少なく、善の為に行った罪も多く登場します。

エリート弁護士の転落、仲睦まじい夫婦の殺人、毎日手をつないで寝た子供を殺害する母、皆に好かれたが法律を軽視したおばさん等など。。。

これまで読んできた本と同様に、この本でも人生の転機において相談相手がいない事や、信頼関係のおける第三者、親類縁者がいない事は転落の大きな引き金であると学べます。

日本には生活保護や、無料で使えるたくさんの施設制度がある。決してこのような顛末を僕の周りに引き起こさせないように、粛々と学び続けたい。

【本を読んで考えた】
・お金より大切なことがあると、身にしみこませるべき

・年商70億の成功創業者の妻で、非常に裕福、豪邸に住み、子供にも恵まれたが、仕事に忙殺され、夫婦共に心身を病み、睡眠薬に依存し、あいまいな意識の中で責任感(自身の学歴コンプレックスもあったか)から子供を育児虐待し死亡させてしまうとか地獄

・コミュニティやコミュニケーションが人の世で生き抜くためにとても大切、人とお金、車輪の両輪

・人の失敗例から、いざという時の相談場所を知っておくことが大事だ

・介護はプロの手を借りるべき、そうでなければ双方が地獄。介護をうまくできない自分、献身的に奉仕しててもわがままな親、回復に向かわない日々、プロに頼らなければ無理

・絶望的な無知は救いの手を振り払い続ける

・精神障害の親、発達障害の子、相談者無し

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?