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中途面接でNGになる理由は、能力・文化・意欲のいずれか

転職エージェントの仕事の一つに、面接結果のフィードバックがあります。企業から面接の評価や結果を伝え聞いたものを、応募者に伝えるわけですが、企業の本音を隠して、伝え方をオブラートに包むこともよくあります。

そこで、企業の本音のお見送り理由を改めてまとめてみると、能力、文化(風土)、意欲の3つに大別されることに気付きました。

コミュニケーション能力が低い【能力】

面接のやりとりの中で、聞かれたことにストレートに答えられない場面が何度かあったときには、こんな評価になります。話が長い、結論から話さないなども、当てはまります。

考えなしに作業的に仕事をしてきた【能力】

自分の頭で考えて工夫して仕事をしてきた様子が伝わらない場合に、こんな評価になります。具体的なエピソードを語って「どう考えてその行動をとったのか」を追加質問されたときに、スラスラ言葉が出てくるかどうかで判断されることが多いです。

求めたい経験レベルに達していない【能力】

「こういう場合、どう考えてどう行動しますか?」と実際の業務場面のテストケースを投げかける面接手法によって判断されることが多いです。回答のレベルが低いと、経験してきたレベルが低いという評価になります。

大組織の風土が合わない【文化】

例えばベンチャー企業に応募した場合。大きな組織で役割が明確な環境で成果を出してきた人は、小さな組織で自ら仕事を創る動き方は苦手だと判断されがちです。また、一般に小さい組織の方がスピード感が早いとされるので、スピード感覚が合わないと言われることも多いです。

ビジネス感覚が合わない【文化】

教師や大学の研究者などに対して言われがちです。面接して話してみたらやっぱり違った、会話のテンポがずれてる、などと比較的ぼんやりしたフィードバックになります。

ビジネスへの理解が弱い【意欲】

異業種へのキャリアチェンジや、メーカーから受託会社への同業種転職の場合に言われがちです。入社前なので理解が浅いのは仕方ないにせよ、認識にギャップがありすぎると早期退職につながりかねないので企業は慎重になります。実際、早期退職が過去に発生していた場合がほとんどです。


なかでも、能力と意欲については、ある程度面接対策でカバーできる部分があります。

ただ、文化については、企業の先入観も混じっているのでなかなかカバーが難しいです。もしカバーするとすれば、例えばいま大企業に在籍していてベンチャーに応募するのなら、いかに大企業の異端児として動いてきたかを語ることでしょうか。

文化、つまりカルチャーフィットしないという理由でお見送りとされても、応募者にはなかなか改めようがないので、私はお茶を濁して「他候補者との比較検討の結果、お見送りとなったそうです」くらいの伝え方をすることが多いです。

これから面接を控えている人は、能力と文化と意欲の3点について、おさえられているか再点検してみるとよいかもしれません。

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