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オリノコ風呂

 昨日は冬至。
 一年で最も昼が短く夜が長い日。
 この日を境にだんだん昼が長くなる。
 季節は夏へ向かうというわけ。

 隠極まって陽にかえる。
 一陽来復でしたっけ。

 詳しいことは忘れましたが、西洋のクリスマスにも似たような感覚があった気がする。
 冬至とクリスマスって数日違いでしょう。
 いわれは全く違うのに考えることが似てるっていうのが面白いですよね。
 どんな文化が背景にあっても人は人、奥の奥では同じ感性を持っているんだと思う。

 政治思想の右と左も突き詰めていけば同じことを理想にしているんじゃないかとも思う。
 左と右なんて繋がっているわけで。
 車を運転していても、左折を何回か繰り返せば右折することになる。
 手っ取り早く右になるか、よくよく考えて右になるか、あるいは容易く左になるか、深謀遠慮の結果左になるか、はたまたそれがひっくり返るか。

 冬至の夜、我が家ではお風呂にエンヤを立てかけて入浴する「オリノコ風呂」を習慣にしています。冬といえばエンヤですよね。身体がぽかぽかあったまります。

 「ん」が二つ付く食べ物を食べると縁起がいいともいいますね。なんでしたっけ。

●蓮根
●人参
●南瓜
●銀杏
●寒天
●金柑
●饂飩(うんどん)→うどん

 どうして饂飩だけ、無理やり「うんどん」にしちゃうのかわかりませんが、おそらく料理のさしすせその「せ」が「せうゆ(醤油)」であるのと似たような理由があるのではなかろうか。料理のやつは「そ」が「味噌」であることのほうが遥かに納得いきませんが。

 例えば、上記に名前が入ってこない「はんぺん」の気持ちを私はどうしても考えてしまう。
「ん」が二つ付く食べ物がいいっていわれているけど、冬至に食べるとよいとされる食べ物のなかに「はんぺん」は入っていない気がするんです。入っていたらそれでいいんですけど。

 こういう仲間はずれって傷つきません?「うんどん」にしてまで饂飩を入れているのに。私がはんぺんだったらショックで立ちあがれません。「んが二つ付く食べ物がよい」と言うからには徹底的にそれに該当する食べ物をしらみつぶしに調べ上げて、仲間はずれが出ないようにしてほしい。

 そんなことを書きながら、なんとなく調べてみたら、12月22日は「はんぺんの日」らしい。なんでも「冬至」に「はんぺん」を食べてほしいという理由から、東京都蒲鉾水産加工業協同組合により制定されたそうです。ああ、よかった。しかし、わざわざ記念日に制定せねばならぬほど危機感があったということかもしれませんね。

 冬至の風習についてネットで調べていたら、とあるブログに遭遇しまして、そこに書いてあったところによれば、「運」を呼び込むようにと願いを込めて、冬至に「ん」の付く食べ物を食べる風習があり、特にかぼちゃ(なんきん)、れんこん、にんじん、ぎんなん、きんかん、かんてん、うどん(うんどん)の七つは冬至の七種と呼ばれるらしい。やはり、ここにもはんぺんはない。

 このブログでは上記の「冬至の七種」に加え、「新・冬至の七種」を提案しており、それは天丼、あんぱん、ぽんかん、乾パン、タンメン、ジンギスカン、マンゴスチンであり、ここにもはんぺんはありませんでした。

 ついでなので、冬至の「気の持ちよう七種」も考えてみた。

●温暖
●感嘆
●円満
●団欒
●燦々
●満帆
●反戦

 こんなんでどうでしょう。
 ただ、残念ながら「逆・気の持ちよう七種」も作れちゃうんですよね。氾濫、戦乱、混乱、悶々、いや、これ書いてもしゃあないしこれでやめとく。

昨晩はオリノコ風呂であたたまりました。
ゆずを入れることもあります。

#冬至

せっかくなんで。

#エンヤ #orinocoflow

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