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サンセット・サンライズ

 JR二条駅近くの商業施設「ビビ二条」がいま改装中で閉まっているので開いた暁には1人目の客になりたいと思っている。

 閉まっている間も1階のローソンと(確か)4階のTOHOシネマズ二条だけはオープンしている。個人的には大垣書店も開いていてほしいのだが閉まっているものは仕方がない。
 思っていたよりも近所に書店がないのはツラい。正直なところ、開いていた頃に大垣書店で買い物したことはあまり無いから、「どの口が言う?」って話ではあるので、「ビビ二条」が再オープンしたらちゃんと買い物したいと思う。再オープン後も大垣書店があるのか知らないけど。あってほしいな。

 今日はTOHOシネマズ二条で「サンセット・サンライズ」を観てきた。菅田将暉主演の映画。誰にもあまり話したことはないが、私は菅田将暉の「虹」を聴くと条件反射的に涙がこぼれてしまう。
 うちの次男の保育園の卒園前、うちの次男を含む園児たちが全員で「虹」を歌っている動画を見て以来、あの曲はダメだ。あんなに条件反射で泣けるのは「虹」だけだ。

 「サンセット・サンライズ」は南三陸の過疎地が舞台。4LDK6万円で賃貸できる!ということでこの過疎地に東京からやってきたのが菅田将暉。この家を貸し出した大家さんが井上真央。詳しくは書かないが、菅田将暉と井上真央がとにかく最高すぎたし、その他の俳優陣も俳優が本業ではない人たちも実にいい味を出しておられた。
 井上真央が菅田将暉に貸し出した一軒家は、「訳あり」の物件であり、その「訳」というのが東日本大震災と関わりがあるわけなんだが、これがとてつもなく悲しい話で、核心をつく部分でもあるためこんなところに書かないほうがいいと思うから書かない。
 脚本が宮藤官九郎なんだが、あの人はこういうどうしょうもなく悲しくてやり切れない話であっても所々に笑いを散りばめながら悲しくても救いのない話で終わらせないところが私は好きだ。人によって意見の分かれるところかもしれない。

 まあ、しかし、原作とか監督とか脚本とかで語られがちであるが、映画というのは俳優に左右されるところも多いはずで、この映画に関していえば、もうとにかく、菅田将暉と井上真央が最高すぎたし、脇役の皆さんもよかった。映画を観たな〜っていう感じ。映画ってやっぱり、いいもんですよね。って心の底から思えたな。

 今年観た映画は『敵』に続いて2作目。面白い映画ばかり観られてうれしいんやけど、たぶん、劇場公開されているような映画はどんな映画であれ、たぶん何かしら面白い要素があるはずで、その面白さを見つけて面白がれるかが私にとって重要であり、観た映画をくさすことで自己のアイデンティティを保とうとする批評家精神たっぷりの御仁とはそのあたりが違うし、正直一緒にしてほしくない。

 『敵』にも『サンセット・サンライズ』にも松尾貴史が出ていた。今年私が観る映画には全部松尾貴史が出ているかもしれないし、それはそれで面白い。  

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