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フィルターをはずしたい

 会員になってるミニシアターの会員の更新受付が4月1日にスタートする。新型コロナウイルス感染症が拡大してミニシアターは苦境に立たされた。会員になることで多少の支援になり且つ映画を観る習慣ができるのであればウィンウィンってやつなのではないかと思い、職場の近くにあるミニシアターの会員になったのが2年前の夏頃だったか。以来、半年くらい毎週同じ曜日同じ時間帯の映画を観るということを続けた。自分の趣味は置いておいて、とにかくその曜日その時間帯に上映されている作品を観る。そうすることでそれまでまったく触れたことのなかった世界に触れることができた気がする。学生時代に付き合っていた彼女の影響で当時は背伸びして観ていたフランス映画とか、まったく観たことのなかった韓国映画、中国映画、アルジェリアが舞台の映画、イスラエルとパレスチナを描いた映画やロシア映画なんかも観た。自分のフィルターを通してしまったら間違いなく観ることはなかったであろう映画がどれもこれも面白かった。フィルターをなるべく通さない生き方をしないといけないと思っていると自分のフィルターに自信を持っている人たちのことが滑稽に見えてくる。

 「私は◯◯を見ないようにしている」「僕はあんなものを認めない」っていうのを取り外してしまうほうが世の中は面白くなる。結果自分も面白くなる。ミニシアターの会員になったことはそういう好循環を僕にもたらしてくれたように思う。しかし当然ながら僕の仕事は映画を観ることではないので仕事が忙しくなると映画を観ることは難しくなる。同じ曜日同じ時間帯に映画を観ることも半年くらい続けたけど結局できなくなってしまった。そうしたなかで去年の4月、会員の更新をどうしたものか、悩んで悩んでしかし会員の更新を機にもう一度、同じ曜日同じ時間帯に映画を観る習慣を蘇らせようと思い、会員を更新したのだが、結局今度は数ヶ月でまたまた断念。会員更新3千円のもとは取ったものの、ほぼ幽霊会員となってしまった。

 そんななかで会員更新のタイミングがまた近づいてきて果たしてどうしたものかと考えている最中。会員じゃなくなったら正規の価格で映画を観ることになる。会員のままなら千円だ。この違いはめちゃくちゃ大きい。会員の旨みを知った今、会員を辞めたら僕はおそらく映画を観なくなると思う。そうなると不本意ながらフィルターを設けてしまうことになる。これはよくない。観ようと思えばいつでも安くで映画を観られる状態を更新するのだと思えば更新費3千円は安いと思ういっぽう、今年度程度しか観に行かないなら更新する意味はあるのかという思いもある。会員更新受付は4月1日からなので、あと一週間ほど悩みに悩んだ末に結論を出したいと思う。こうやってどうしようか悩むことそれ自体が自分にとっては大切なんだと思っている。どっちでもいいとか人に言われる筋合いはないのだ。

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