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十二支とボクら

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「十二支」「令和初期っぽい」「妖怪」をテーマに書いていきます。 どのお話を読むか迷った際は、メインストーリー「黒山家の秘密」をおすすめします。
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2024年11月の記事一覧

猫麻呂の記憶の断片 その3

猫麻呂の記憶の断片 その3

 酒呑童子が呪いを放ったその村は、ただ一人の少女を残して滅びました。
 辺りには、固く目を閉じた人々が放つ死の匂いが漂っております。
「ふむ。みな死んだか」
 酒呑童子は含み笑いをして辺りを見回します。瑞雅は、目の前の惨状に冷や汗をかき、ゴクリと唾を飲み込みました。
 村のいたるとこに死体、死体。背筋が凍るほどの惨状でした。
 けれど瑞雅はその中にいると、段々と気分が高揚してきます。
ああ、この者

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