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2024年7月の記事一覧
黒山家の秘密 第十一話
「っ!?」
俺は空間の中で目を覚ます。
汚れを知らない白に囲まれたその場所では、無数の淡い光が浮かんでは消えていた。
『起きたのね』
声のする方を見る。オレの足下より少し離れたところに、それはいた。
真っ白な体毛に、ブルーとイエローのオッドアイの猫。きちんと前足を揃えておすわりをしていて、尻尾はその足元に巻き付くようになっている。
『あんた、「戌」の子よね』
「そう……だけど。君は?」
『
「っ!?」
俺は空間の中で目を覚ます。
汚れを知らない白に囲まれたその場所では、無数の淡い光が浮かんでは消えていた。
『起きたのね』
声のする方を見る。オレの足下より少し離れたところに、それはいた。
真っ白な体毛に、ブルーとイエローのオッドアイの猫。きちんと前足を揃えておすわりをしていて、尻尾はその足元に巻き付くようになっている。
『あんた、「戌」の子よね』
「そう……だけど。君は?」
『