【感想】書籍「黒猫を飼い始めた」
「黒猫を飼い始めた」講談社編
会員制読書クラブ「メフィストリーダーズクラブ」の有料会員コンテンツ「MRCショートショート」で公開された26編の作品集。一作品3000文字ほど。
つまり、上記会員になれば、この本を購入しなくとも、全作品読めるわけです。私は会員ではないので、本を読みましたけどね。
全ての作品が書籍タイトルである「黒猫を飼い始めた」で始まります。
黒猫のモチーフのせいか、メフィストの作風からか、ミステリーが多い印象でした。あと、ホラーもちらほら。このところ、noteで人語を介する猫の小説を何作か読んだ影響もあって、猫視点の作品もあるのかと思いましたが、出だし縛り「黒猫を飼い始めた」を猫視点で語るというのは、不自然なためか、ほとんどありませんでした。
先行して、この本を読む前に、「黒猫を飼い始めた」の一文から始まる小説を書きました。まだ、読んでいない方は以下リンクからどうぞ。文字数は2725。私がよく書く「短編小説」という名のショートショートなので、長文慣れていない方でもさっくり読めると思います。恋愛っぽいかな。まだ始まってもないけど。
読んでくださった方、ありがとうございました。
縛りものを書くのは、たまにだと楽しいです。
書き終わった後、本書を読みました。一日で。
同じ一文で始まるのに、ジャンルも終わり方も様々。「後半にいくにつれて、黒猫全く関係なくなった」「異世界入ってきた」「ほぼ会話文で成り立ってる」とか、頭の中で考えながら読んでしまいました。ちょっと純粋に楽しむことができてないかもしれません。もちろん、その多彩さには圧倒されました。
私が好きなのは、「レモンの目」と「メールが届いたとき私は」です。
関連本がさらに2作品出ており、そちらも出だしの一文が決められたショートショート集です。もし、手に取る機会があったら、また先に自作品を書いてから、読んで感想を書くことにします。
それに、ショートショートは、note上でも盛況です。お題が出されて、それに沿ったショートショートを書いて、たくさんの方が公開されてます。一番大きいのは、「毎週ショートショートnote」だと思います。たらはかにさんが運営してます。一編410文字程度なので、よりさくっと読めるはず。私は確か書いたことはないけど、フォロワーさんが書いているのを見ます。
同じお題で、いろいろな作品を読むのも、また楽しいですよ。
というわけで、私は猫成分を補給しに、週末実家に帰ります。事情があって、猫が飼えないので、仕方がない。
以上。説那でした。