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Googleが教育機関向けの新しい機能を発表 ~Google Workspace for Education~

Googleが、2021年2月18日に「Google Workspace for Education」という新機能を発表しました。<Googleのサイトはこちら

Googleは元々、「G suite for Education」というツールを展開していましたが、この度、「Google Workspace for Education」と名称を変更し、新しい機能を付与して展開していくそうです。Google Workspace for Educationは、Fundamentalsという基本機能に3タイプの有料オプションを用意しています。

<無料の基本機能>
Google Workspace for Education Fundamentals(無料)
<有料のオプション機能>
Google Workspace for Education Standard(有料)
Teaching and Learning Upgrade(有料)
Google Workspace for Education Plus(有料)

1.Google Workspace for Education Fundamentals(無料)

今までG Suite for Educationで使用することができた機能はそのまま使用できるようです。下記に機能イメージを並べてみました。

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個人的に驚いたのは、「独自性レポート」という機能です。
「アサインメント」というツールでは、Googleの検索機能を駆使して生徒の宿題がコピペになっていないかをチェックする機能があるそうです。

・生徒の提出物を、数千億のウェブページや 4,000 万冊以上の書籍と
ワンクリックで比較する
・盗用の可能性がある記述と外部ソースへのリンクを、採点インターフェースでハイライト表示する
・判断材料をすばやく確認して、ウェブとの一致がないかどうかを手動で検索する手間を省く

2.3つの有料オプション

Google Workspace for Education Standard(有料)
「Google Workspace for Education Standard」は、「Education Fundamentals 」のすべての機能に加えて、セキュリティをより強化し、先生や生徒たちの行動、アクセスなどを詳細に分析したい場合に役立つ機能が用意されているようです。

・セキュリティ上の脅威の防止、検出、修正
・ドメイン内のアクセスを一元的に管理できるセキュリティ管理機能
・詳細なデータと分析情報によるシステムの最適化

▼ Teaching and Learning Upgrade(有料)
「Teaching and Learning Upgrade」 は、Education Fundamentals のすべての機能に加えて、ビデオ会議機能、授業と学習を充実させる機能、学問的誠実性を促すツールなど学習に関係する機能を充実させたいときに役立つツールが用意されているようです。特に、テレビ会議機能は、Zoomに対抗した機能が整備されているように感じます。
・最大で 250 人が参加できる大規模会議が可能
・ドメイン内の最大 1 万人が視聴できるライブストリーミングイベントの開催
・ブレイクアウトセッションという機能で小規模グループのディスカッションをすることができる

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Google Workspace for Education Plus(有料)
元々、G Suite Enterprise for Educationというサービスだったものが、今回「Google Workspace for Education Plus」になったようです。 
このオプションは、「Google Workspace for Education Fundamentals」「Google Workspace for Education Standard」「Teaching and Learning Upgrade」の機能とツールがすべて含まれた最上級のプランとなっています。
また、購入ライセンスが200を超える教育機関には、サポートが付いてくるようです。
在籍者数(生徒数)に応じた価格設定になっており、生徒用ライセンスを 4 
つ購入するごとに、スタッフ用ライセンスが1 つ提供されるようです。
最小購入要件は学校の在籍者数で決まるため、余分にご購入するということが無いようになっています。
概要が日本語で記載されたPDF資料

3.日本の教育機関で導入するための「Google Deployment Service」

Googleでは、GIGAスクール構想で1人1台にChromebookを採用した教育機関に対して無償で「Google Workspace for Education」の環境構築を支援するサポートサービスをを開始していくようです。各自治体の要望に応じて、Googleのパートナー企業と連携しながらサービスにサポートに当たっていくとのことです。
概要が記載されたPDF資料

▼ Google Workspace for Education のクラウドテナントの構築
 ・ ドメイン所有権確認
 ・ 試用版から Google Workspace for Education へのアップグレード作業
 (ご登録直後は試用期間となる)
 ・ ユーザー作成上限の調整
▼ Google Workspace for Education の初期設定
 ・ 基本的な組織構㐀の構築(管理者、教員、児童生徒など)
 ・ 先行事例を踏まえた Google Workspace for Education コアサービスの設定
 ・ ユーザアカウントの一括作成準備の支援
 ・ ユーザーアカウントの作成
▼ 運用管理のコンサルティングおよびトレーニング
 ・ ユーザーアカウントおよびパスワードの配布支援
 ・ 運用管理に関するご提案
▼ 上記に関する資料作成

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