感覚と集中力の関係
今回の記事を見ることで、集中力アップのテクニックを学ぶことができます。
その中でも、今回は人間の感覚に基づいたものをご紹介します。
今回の記事を見てほしい人
・集中力アップの方法を知りたい人
・集中力を高めて仕事や勉強に生かしたい人
では、見ていきましょう!
仕事や勉強をしていると、「脳が疲れた」と感じることがあると思います。しかし、最近の脳科学の研究では、「脳は疲れない」と言われています。
実は、私たちの感じている疲労の原因は脳の疲れではなく、体のほかの場所にあると言われているのです。
その場所とは具体的に、神経と筋肉なのです。特に神経が集中している目の疲れを、私たちは「脳の疲れ」と錯覚しているのです。
体の各部位の疲れが、集中力や記憶力の低下に関係しているのは事実です。つまり、目の疲れをとることで、集中力を取り戻すことができるのです。
ここで少し、目についての話ですが、目は脳と直結する特殊な器官です。基本的に「見る、聞く、学ぶ」といったインプット作業に集中しているときは、目はあまり動きません。逆に考えことをしているとき、大勢の前で発表しているときなど、アウトプット作業をしているほど、目はよく動きます。
実際、脳が処理している情報のうちの8割以上は、視覚を通して集められます。現代の人は、パソコン作業やスマホやゲームなどをするので、普段から目を酷使しているのです。
こうなれば、視覚から送られる脳への情報は多くなり、集中力の源であるウィルパワーは消費されていきます。
長時間の作業で目を酷使すれば、当然ですが、集中力は低下します。情報の入り口部分が疲れて、集中力を妨げようとしているのです。
逆を言えば、疲れによる目の機能の低下を適宜、回復させることができれば、それだけ集中力を持続させることができるというわけです。
目の疲れの原因の一つに「目の周りの筋肉の緊張」があります。
これは、パソコンやスマホのディスプレイをじっと見続けたり、本を読み続けたりするなど、長時間、目を動かさないことで疲労が蓄積されているのです。
この目の疲れの解消には、目を温めて、ストレッチして、休ませましょう。
「目を温める」ことによって、目の周りの筋肉の血流が改善されます。
血の巡りが良くなると、筋肉を動かすためのエネルギーが円滑に運び込まれ、同時に疲労物質が排出されます。その結果、目の疲れが軽減されるのです。ホットアイマスクなどを使い、5分ほど目を温めることをお勧めします。
続いては「目のストレッチ」です。まずは、瞼をぎゅっと閉じて、その後ぱっと開きます。これを数回繰り返した後、次に眼球をゆっくりと上下左右に動かします。これを3セットほど繰り返して、仕上げに眼球を右回りに1回転、左回りに1回転、ゆっくりと描くように回します。
目の周りの筋肉がほぐれて疲れが取れるだけでなく、瞬きをすることで眼球に潤いを取り戻す効果もあります。
次に目を休ませる方法です。
目を休ませるのに最も効果的な方法は、真っ暗闇の中で視覚情報をシャットアウトさせることです。目を閉じて、分厚いアイマスクを付けて、5分から10分ほど過ごすといいでしょう。これだけでも、十分に目の疲れがいやすことができます。
脳科学の研究でも短時間、視覚情報を断ち切るだけで、睡眠にも似た記憶の整理・定着効果が期待できると報告されています。空き時間にはアイマスクを付けて、暗闇を見つめるといいでしょう。
今までは主に目の話をしてきましたが、嗅覚を刺激することも、集中力アップにつながります。
そもそも、香りというのは人間の記憶と感情に大きく作用します。
感情をつかさどる大脳辺縁系は、嗅覚から入ってきた香りに応じて、ある感情を呼び起こし、行動を促したり、記憶を呼び起こしたりといった働きをするのです。
香りと脳の関係に着目し、特定のにおいを嗅覚から脳へと送ることで、疲労回復やストレス解消、リラックス効果を実現するのが、アロマテラピーというものです。
香りの具体的な種類は、ローズマリー、ペパーミント、シナモンなどです。
ローズマリーは脳への血流に作用して、ウィルパワーが回復されると言われています。そのほかにも、記憶の改善にも効果があると言われており、医療の現場では認知症の症状改善にも利用されているのです。
ペパーミントのさわやかな香りにはリフレッシュ効果があり、敏捷性や集中力を高めてくれる効果があっります。仕事や勉強による疲労、眠気を改善する力があります。
シナモンには脳の認識機能と記憶力を高める効果があります。食品売り場で売っているのでそれを常備して、仕事場や学校などで嗅いでみてください。
このようにわずかな方法ですが、日常生活に取り入れることで少しでも目を中心に感覚器官を癒すことで、集中力低下を防ぐことができます。どれも、簡単に実践できるので、是非取り入れてみてください。
今回の記事は以上になります。ありがとうございました。
( 引用:自分を操る超集中力 メンタリストDaiGO著 )