不妊治療をやっててよかったこと
不妊治療は体力的・精神的にもしんどいことが多い。
だけど、私自身、不妊治療を受けてよかったと思える点がいくつかあるので、今回はそちらを共有したい。
パートナーシップが深まる
不妊治療は、カップルが協力して進めるべき試練の一つである。
一緒に医師との相談や情報収集、治療の選択肢について考えることで、お互いを支え合うことができ、パートナーシップが深まることがある。
男性は不妊に対しての知識が浅い事が多いのにも関わらず、男性が原因での不妊は女性と同程度の確率で起こる。男性も検査を通して、現実を受け止めるようだ。
将来を見添えて計画的な行動が出来る
不妊治療を受ける中で、自分自身について深く考える機会が増える。
妊娠が望めないことで自己肯定感が低下することもあるが、治療を進める中で自分の身体や心に向き合い、自己肯定感が高まることがある。
私の場合は、不妊治療と仕事が上手く両立出来ず、止む無く退職したが、将来的には復職することも視野に入れている。その為にスキルアップの為に新しい事を学び続けることが自己肯定感を高めている。
マネープランを立てる事ができる
急な出産ともなると気になるのが出費。
不妊治療をしていると妊娠までの時間があるので何にいくらかかるのかを試算する事ができる。
また、出産してからも生活費や学費等、子供の成長にあわせてマネープランを形成できる。
状況によっては仕事や生活を調整して貯金する事も可能だ。
新しい知識を得ることができる
最も排卵しやすい時期、妊娠しにくい原因等、治療をしなければ知らなかった事を学べるのも良かったことの一つであると思う。
知識がないと医師に質問が出来ないし、受けた説明も腑に落ちない。
得た知識は今後妊娠、出産以降でも自分の身体のメンテナンスする上で一生役に立つスキルであると同時に、周りの人にも役立つこともあり得る。
自分の身体をよりよく知る事ができる
不妊治療はやたらと血液検査が多い。
必要なホルモン値を知り、妊娠できない理由を探る。
私は妊娠まで至っていないが、甲状腺ホルモン値が高く流産リスクが高いということで食事制限がかかった。
このように事前に原因を知る事で、気持ちを穏やかにする事が出来る。
忍耐力や粘り強さを身につけることができる
不妊治療は、何度も通院し、検査や治療を繰り返す必要がある。その為、忍耐力や粘り強さを身につけることができる。
この経験は、将来の人生においても役立つことがある。もちろん、子育てで子供がグズったときにも。
将来の家族の形を考える機会がある
不妊治療を受ける中でなかなか結果が出ないときは次の手次の手、とステップアップを試みる。
様々な治療法や養子縁組など、将来の家族の形について考える機会が幾度と訪れる。これは、偶然妊娠した夫婦にはない心にゆとりが持てる一つの要素ではないだろうか。
以上、私が不妊治療を受けてよかったと思える点をいくつか紹介した。
不妊治療は、カップルにとって長く厳しい道のりかもしれないが、治療を進める中で、自分自身やパートナーと向き合い、新しい知識やスキルを身につけ、強い絆で結ばれた幸せな家庭を築くことができるかもしれない。
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